最終更新日 2025年8月20日

はじめに
ITパスポートの合格には、一般的に100~150時間程度の勉強時間が必要と言われます。
ただし個人のIT知識レベルや勉強法によって大きく異なります。
ITに関する基礎知識がある人なら50~100時間ほどで合格できるケースもありますし、未経験から始める場合は150時間以上かかることもあります。
1ヶ月で合格することも不可能ではありませんが、そのためには毎日まとまった勉強時間を確保し、効率的な学習を継続することや自分にあった参考書で勉強する必要があります。
ITパスポートでオススメの参考書トップ10は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てください!
私自身、IT未経験の文系出身でしたが、約3ヶ月間で合計120時間ほど勉強してITパスポートに一発合格しました。
また、知人のエンジニアは既にITの基礎知識があったこともあり、約50時間の学習で合格ラインに達しました。
このように必要な勉強時間は人によって様々ですが、本記事では「何時間くらい勉強すれば合格できるのか?」という疑問に答えるべく、目安となる学習時間や期間のシミュレーション、短期合格のポイント、そして忙しい中で勉強時間を捻出するコツについて解説します。

ITパスポート合格に必要な勉強時間の目安

ITパスポートに合格するには、やっぱり何百時間も勉強しないと難しいですか?初心者だとどれくらい勉強時間を見ておくべきでしょうか?

そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。一般には100~150時間程度の勉強が一つの目安と言われています。
ただ、これは人によって差があります。ITに慣れている人なら50時間くらいで受かる人もいますし、全くの未経験なら150~200時間くらい見ておいた方が安心ですね。
ITパスポートの必要勉強時間は、個人のバックグラウンドによって大きく異なります。
以下は一般的な目安です。
- IT未経験者・文系出身の場合
- 基礎から学ぶ必要があるため、150~180時間前後の学習時間を要することが多いです。私自身も情報系の知識ゼロからスタートし、およそ120時間で合格できましたが、これは比較的順調に進んだケースでした。完全な初心者は200時間近くかけてじっくり取り組む方もいます。
- IT系の基礎知識がある場合
- 高校や大学で情報の授業を履修していたり、日頃からITに触れている人であれば、100時間前後で合格できる可能性が高いです。基本用語の理解に時間を取られない分、過去問題演習を中心に据えれば効率よく進められます。
- エンジニア・理系学生の場合
- プログラミングやネットワークなどの知識が元々ある人は、50~80時間程度の学習で十分合格ラインに届くこともあります。実際、私の知人(開発エンジニア)は仕事で得た知識が役立ち、約50時間の勉強で合格点を取っていました。
このように、人によって必要な勉強時間はまちまちです。
重要なのは自分の現状を踏まえて現実的な目標時間を設定することです。
例えば、IT未経験であれば「まずは150時間を目標にコツコツ進めよう」と計画し、ITに明るい人であれば「100時間を目安に効率重視で学習しよう」といった具合に、自分に合った目安を立てましょう。
また、勉強時間の「質」にも注意が必要です。ただ漫然と時間を重ねるより、集中して内容を理解することが大切です。集中できる1時間は、だらだら過ごす3時間にも匹敵する価値があります。
そのため、一概に「○○時間勉強すれば受かる」というよりも、「○○の範囲を理解するのに自分は何時間必要か」を意識しながら学習を進めると良いです。
以下に、背景別のおおよその必要勉強時間目安を表にまとめます。
学習者のタイプ | 合格に必要な勉強時間の目安 |
---|---|
IT未経験・文系出身 | 約150~180時間程度 |
IT基礎知識あり(高校・大学履修者) | 約100~150時間程度 |
IT系学生・エンジニア | 約50~100時間程度 |
平均的な受験者 | 約100~150時間程度 |
※上記は一例です。実際には個人差が大きく、速い人は数十時間、時間をかける人は200時間以上勉強するケースもあります。自分の理解度に応じて調整してください。

1日あたりの勉強時間から逆算した合格までの期間

たとえば毎日2時間ずつ勉強するとして、どれくらいの期間で150時間に到達しますか?やっぱり数ヶ月は見ておくべきでしょうか?

毎日コンスタントに2時間確保できれば、約75日で150時間になりますね。つまり2ヶ月半ほどです。1日1時間ペースなら150日、約5ヶ月ですし、1日3時間なら50日、約1ヶ月半という計算になります。自分のペースで無理なく続けられる時間から逆算して計画を立てると良いですよ。
必要な総勉強時間が見えてきたら、次はそれを実際の勉強期間に落とし込んでみましょう。
下表は目安となる「1日あたりの勉強時間」と「合格までに必要な期間」の対応例です。
自分のライフスタイルに合わせ、無理のない計画を立てる参考にしてください。
1日の勉強時間 | 1週間の勉強時間 | 合格までに必要な期間(目安) |
---|---|---|
1時間 | 約7時間 | 約5~6ヶ月(150~180日) |
2時間 | 約14時間 | 約2.5~3ヶ月(75~90日) |
3時間 | 約21時間 | 約1.5~2ヶ月(50~60日) |
4時間 | 約28時間 | 約1~1.5ヶ月(30~45日) |
5時間 | 約35時間 | 約1ヶ月強(約30日強) |
例えば、社会人で毎日2時間勉強時間を確保できる場合、3ヶ月弱で150時間に達します。
一方、学生などで1日に4~5時間取れるなら1ヶ月程度でも同等の時間を積み上げることができます。
実際、私の友人で平日は2時間、休日は5時間というペース配分で集中し、約2ヶ月(総計130時間程度)の学習で合格した人がいました。
逆に、忙しくて1日1時間が精一杯という場合は、5~6ヶ月ほどかけてゆっくり取り組む計算になります。
私の職場の後輩は仕事と両立しながら平日1時間ペースでコツコツ進め、途中で計画を見直しつつ半年かけて合格を勝ち取りました。
時間をかけること自体は悪いことではありませんが、期間が長くなるとモチベーション維持が難しくなる傾向があります。勉強期間が長期化するほど中だるみしやすいため、自分に厳しく進捗管理するか、いっそ目標試験日を早めに設定して短期集中で頑張る方が合っている人もいます。
ポイントは、自分が確保できる1日あたりの時間から現実的なプランを立てることです。
まとまった勉強時間が取りにくい社会人なら長めのスパンで無理なく、逆に学生や時間に余裕がある人は短期集中型で一気に仕上げる、などライフスタイルに合わせて計画しましょう。
自分の性格も考慮し、「期限が先だとサボってしまうタイプなら敢えて試験日を近めに設定する」「じっくり派なら余裕をもってスケジュールを組む」など調整すると、より計画通りに進みやすくなります。

1ヶ月で合格できる?短期集中勉強のポイント

忙しいのでできれば1ヶ月くらいで一気に合格したいんですが…正直、1ヶ月でITパスポートに受かるのって可能なんでしょうか?

条件次第で1ヶ月合格も十分可能ですよ。実際に1ヶ月間ガッツリ勉強して受かった人も知っています。ただ、1ヶ月で150時間となると1日平均5時間ですから、仕事や学業と両立しながらだと相当ハードです。短期間で合格するには、毎日まとまった勉強時間の確保と、メリハリのある集中学習が鍵になりますね。
「1ヶ月で合格」は多くの受験者にとって魅力的な響きですが、それなりの覚悟と工夫が必要です。短期合格を目指す上でのポイントや実例を見てみましょう。
まず、大前提として必要勉強時間そのものは大きく変わらないことを認識してください。
1ヶ月であろうと3ヶ月であろうと、合格に必要な総学習時間は人によりますが概ね100~150時間です。期間を短くするということは、単純に言えば同じ時間をより短い日数で消化する必要があるということです。
極端な話、1ヶ月で150時間勉強しようとすれば毎日5時間、2週間で150時間なら毎日10時間以上という計算になり、社会人や学生には現実的ではありません。
では、どうすれば1ヶ月合格が現実的になるかというと、以下のような条件や工夫が考えられます。
- ある程度の下地がある
- 全くのゼロから勉強を始めるより、多少なりともITや経営の知識がある方が短期合格に優位です。例えば普段からITニュースを見ていたり、大学で関連科目を履修していた人は、初見の内容でも理解が速く、結果的に勉強時間を圧縮できます。
- 毎日まとまった時間を確保する
- 1ヶ月で合格するには、少なくとも平日でも2~3時間、休日は5時間以上といった高密度な勉強時間を継続して確保する必要があります。連日これだけの時間を捻出するのは簡単ではありませんが、短期決戦と割り切って1ヶ月間は生活の優先順位を勉強に置く覚悟が求められます。
- メリハリ学習・集中力の維持
- 短期間で大量の情報を詰め込むため、集中力を保つ工夫が不可欠です。例えば、50分勉強+10分休憩のサイクルで進める、スマホを機内モードにして通知を断つ、図書館や自習室を活用して勉強に没頭できる環境を作る、といった方法があります。短時間でも深く集中することが知識定着の近道です。
- 効率的な勉強法を採用する
- 短期合格者の多くは、効率重視の勉強法を採っています。具体的には、参考書をざっと流し読みしたら早々に過去問題演習に移行し、問題を解きながら理解を深めていく方法です。インプット(読む)に時間をかけすぎず、アウトプット(解く)を中心に据えることで学習効率が上がります。私も実際、過去問演習をメインに据えたことで学習時間を短縮できた実感があります。

実例として、私の同期(文系出身)は試験直前の1ヶ月で一念発起し、平日は毎日3時間、土日は各6~7時間勉強するハイペースで臨みました。
総勉強時間はおよそ120時間にのぼり、かなりハードなスケジュールでしたが、その結果見事一発合格しています。また別の知人エンジニアは、業務知識も活かしつつ2週間程度の準備で合格しましたが、彼は毎日6~8時間を集中して学習し、一気に仕上げたとのことです。
短期合格は可能ですが、体力的・精神的な負荷も大きいため人によって向き不向きがあります。 無理をしすぎて体調を崩しては元も子もないので、自分の集中力の持続時間や生活リズムを考慮し、挑戦できそうか見極めましょう。
下の表に、短期合格を目指す際のモデルケースをまとめました。
合格までの期間目標 | 必要な勉強時間(総計) | 1日の勉強時間目安 | 条件・備考 |
---|---|---|---|
2週間(超短期) | 約80~100時間 | 1日約6~8時間 | IT知識が豊富・学生など時間が取りやすい |
1ヶ月(短期) | 約120~150時間 | 1日約4~5時間 | 未経験者でも可能だが相応の覚悟が必要 |
2~3ヶ月(標準) | 約150~180時間 | 1日約2~3時間 | 社会人に多いプラン、無理なく継続 |
ご覧のように、1ヶ月で合格するには1日4~5時間ペースが求められます。
学生で長期休暇中など比較的時間が取れる人ならともかく、仕事をしながらこのペースを維持するのは大変です。「1ヶ月で合格」という目標自体は素晴らしいですが、現実的には2~3ヶ月くらいを計画に入れておく方が無理なく確実でしょう。
短期決戦には短期決戦のメリットもあります。
短い期間で集中して学ぶと知識が一気に頭に入り、試験時点で新鮮な記憶が残っているという利点があります。
一方、期間が長い場合はその分忘れる前に復習するサイクルが必要になるため、効率が落ちることもあります。私の経験では、追い込み期間に詰め込んだ内容ほど本番でもスラスラ思い出せたという感触がありました。
とはいえ、人によっては詰め込みすぎると混乱してしまうこともありますので、自分の学習スタイルに合わせて調整してください。

忙しい人の勉強時間確保のコツ

仕事が忙しくて毎日まとまった時間が取れないんです…。隙間時間で勉強するしかない状況ですが、何か良い勉強法や時間確保のコツはありますか?

社会人だと勉強時間の捻出が一番の悩みですよね。私も残業続きの時期は苦労しました。コツとしては隙間時間の徹底活用と勉強のルーティン化です。通勤時間や休憩中にスマホで問題を解いたり、朝少し早起きして出社前に勉強する習慣をつけたりすると、塵も積もればで結構な時間を確保できますよ。
忙しい社会人や学業と両立する学生にとって、勉強時間の確保は頭の痛い問題です。
しかし、工夫次第で限られた時間から必要な学習量を捻出することができます。以下に、時間確保と効率アップのコツをいくつか紹介します。
- スキマ時間の活用
- 通勤・通学時間、昼休み、待ち時間などの細切れ時間を侮ってはいけません。例えば電車やバスではスマートフォンでITパスポートの過去問題アプリを解いたり、IT用語集を眺めたりできます。1回5分でも1日に何度か積み重ねれば塵も積もって1日30分~1時間の勉強量になります。私も通勤電車の中ではスマホで過去問を2~3問解き、昼休みにはその日解いた問題の解説を読み返すようにしていました。
- 朝型勉強のススメ
- 夜は疲れて勉強に集中できないという人は、思い切って朝型に切り替えてみましょう。少し早起きして出社前・登校前に30分~1時間勉強すると、頭が冴えている時間帯だけに効率が上がります。実際、私の同僚は夜だとつい怠けてしまうと嘆いていましたが、毎朝7時に出社前カフェ勉強を日課にしたところ習慣化に成功し、1日1時間+週末にまとめて勉強するペースで合格まで走り切りました。
- 勉強時間のルーティン化
- 毎日バラバラの時間に勉強しようとすると、「今日は疲れたから明日でいいか…」と先延ばしにしがちです。そこで、勉強する時間帯をあらかじめ固定して習慣にしてしまいましょう。例えば「平日は夕食後の20:00~21:00は必ず勉強する」「朝通勤前の30分は勉強タイム」と決めてしまうのです。一度習慣になれば、歯磨きと同じでやらないと落ち着かないくらいになります。
- 優先順位をつける
- 限られた時間を捻出するには、他の活動との取捨選択も必要です。例えば、試験合格まではテレビやSNSを見る時間を減らし、その分を勉強に充てるなど、一時的に生活の優先順位を勉強に置くことを自分に許可しましょう。「毎晩のドラマ視聴は録画しておいて、合格するまでお預けにする」など、勉強第一の期間を作るのも合格への近道です。
- 集中力を高める工夫
- 短時間しか勉強できない日こそ、その時間を濃密に使いたいものです。ポモドーロ・テクニック(25分勉強+5分休憩の繰り返し)を使って集中力を維持したり、スマホの通知をOFFにして妨害を遮断したりしましょう。「今日は疲れていて30分が限界」という場合でも、逆に30分だけは全力でやると決めて机に向かえば、その濃密な30分で意外と記憶に定着するものです。
これらのコツを取り入れるだけでも、トータルの勉強時間を大きく増やすことができます。
私自身、働きながらの勉強では「スキマ時間+早朝」で地道に時間を稼ぎ、平日は合計1.5時間、週末に5時間ずつといったペース配分でなんとか目標時間を積み上げました。「時間がない」と嘆くより、「時間は作るもの」と前向きに考えてみてください。
最後に、勉強時間と直結する話ではありませんが学習効率を上げる工夫も重要です。
同じ1時間でも、集中して身につく勉強をすれば価値が高まります。例えば、暗記が必要な用語は寝る前に復習すると記憶に定着しやすいとか、疲れている夜は動画講義を流して理解重視にするなど、自分なりに工夫してみてください。

以下に、忙しい人向けの時間活用術を表でまとめます。
シチュエーション・悩み | 時間確保・勉強効率アップのコツ |
---|---|
通勤・通学の移動中 | スマホで過去問アプリを解く、IT用語の音声学習を聞く |
仕事から帰宅後に疲れて勉強できない | 早朝に切り替えて勉強時間を確保する(朝型勉強) |
まとまった勉強時間が取れない | スキマ時間を積極的に活用し、1日の合計勉強量を底上げ |
勉強の先延ばし癖がある | 勉強する時間と場所を固定して習慣化する |
集中力が続かない | ポモドーロ法で適度に休憩しつつ集中を維持する |

まとめ
ITパスポートの勉強時間は人それぞれですが、「自分にはどれくらい必要か」を見極めて計画を立てることが合格への第一歩です。
一般的には100~150時間と言われますが、そこにこだわりすぎず、自分のペースで着実に学習を進めましょう。1ヶ月での短期合格も可能ですが、たとえ時間がかかっても継続すれば必ず実力はついていきます。
私も勉強を始めた当初は「本当に合格できるかな…」と不安でしたが、毎日の積み重ねで知識が増えるにつれ、自信へと変わっていきました。
大切なのは、限られた時間でも工夫して勉強を続けることです。ITパスポートは幅広い分野から出題されますが、その分野ごとの基礎を押さえれば難問奇問は多くありません。時間が足りないと焦るより、今日できることをコツコツ積み上げていきましょう。
最後に、本記事の内容があなたの学習計画づくりに役立てば幸いです。忙しい中でも効率よく勉強を続け、ぜひ合格を勝ち取ってくださいね!
