最終更新日 2025年9月7日

IT未経験の初心者でも自分に合った参考書を選んで計画的に独学すれば、ITパスポート試験に合格できます。
そのためには、どの参考書を使うかが合否のカギです。
本記事では、数ある教材の中から初心者に評判の良いおすすめ参考書を厳選し、ランキング形式でご紹介します。あわせて試験の基礎知識や独学のコツも解説しますので、参考書選びの不安を解消しながら読み進めてください。
順位 | 商品 | 書籍名 | 値段 | Amazon | 楽天 | Yahoo | ページ数 | 発売日 | 難易度 | 出版社 | 特徴 | メリット | デメリット |
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いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 【令和7年度】 |
1,793円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 約400 | 2024/12/20 | 初級 | SBクリエイティブ | 売上No.1の定番 イラスト豊富で平易 厳選252問付き |
初心者でも理解しやすい 試験分析・学習法が充実 読者専用Q&Aサポートあり |
過去問収録は必要最低限 ボリューム多めで時間要 深い内容は別途補強が必要 |
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知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格 【令和7-8年度版】 |
1,760円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 495 | 2024/12/13 | 初級 | FOM出版 | 頻出用語に絞った解説 各節ごとに過去問練習 Web特典(模擬試験・動画) |
効率重視で学習可能 最新シラバス対応で安心 豊富なデジタルサポート |
網羅性はやや限定的 自分で補足学習が必要な場合も テキスト主体で硬めの印象 |
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栢木先生のITパスポート教室 イメージ&クレバー方式でよくわかる 【令和最新版】 |
1,738円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 496 | 2023/11/27 | 初級 | 技術評論社 | やさしい語り口で解説 頻出分野を重点的に網羅 問題集一体型のオールインワン |
図解・例え話が豊富 初学者でも楽しく読める 一問一答で知識定着しやすい |
本の分量は多め 語り口の好みが分かれる場合も 復習時に要点を拾いにくいことがある |
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キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 【令和最新版】 |
2,200円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 592 | 2024/12/02 | 初級 | 技術評論社 | 全ページ漫画・イラスト解説 楽しく読み進められる構成 過去問222問を収録 |
固い内容もスラスラ頭に入る ITに苦手意識があっても安心 インプットと問題演習を一冊で両立 |
本の厚さはかなりある 絵が多いため要点把握に時間がかかる場合も 後で辞書的に調べにくい |
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みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集 【2025年度版】 |
1,650円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 668 | 2024/11 | 初級 | TAC出版 | 合格に必要なものを全て1冊に凝縮 図表・イラスト多数で理解しやすい 赤シート・別冊暗記ブック付き |
内容網羅性が高く安心 問題演習量が豊富 初心者でも挫折しにくい優しい解説 |
かなりの厚冊で読み応えあり 全部終えるのに時間がかかる 詳細にわたるため短期学習向きではない |
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ITパスポート合格教本 【令和最新版】 |
1,760円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 480 | 2023/11/22 | 初級 | 技術評論社 | 基礎からしっかり学べる王道テキスト 項目ごとに要点整理◎ 図解や例題も適度に掲載 |
情報処理の専門家が執筆で信頼性◎ バランスよく効率的に学習可能 分厚すぎず挫折しにくい |
特徴的な付録は特になし 他本に比べ地味な印象を持つ人も エンタメ性より淡々とした解説 |
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出るとこだけ! ITパスポート テキスト&問題集 【2025年版】 |
1,738円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 424 | 2024/11/20 | 初~中級 | 翔泳社 | 合格点に必要な内容だけ凝縮 フルカラーで見やすい紙面 スキマ時間学習に最適な薄さ |
過去問分析に基づき効率学習 忙しい人でも短期間で仕上げやすい 軽量&コンパクトで持ち運び◎ |
扱われないトピックもある 深い理解より暗記重視になりがち 他教材での補完が必要な場合あり |
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かんたん合格 ITパスポート教科書&必須問題 【令和7年度】 |
1,628円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 480 | 2024/11/14 | 初級 | インプレス | 「出るところだけ」を丁寧に解説 各章に“合格メソッド”提示 厳選模擬問題1回分付き(PDF) |
最新傾向を踏まえ無駄なく学習 わかりやすい言葉で初心者安心 模擬試験で実力チェック可能 |
深追いせず要点重視の構成 模擬試験は紙書籍に未収(PDF対応) 人によっては物足りない可能性あり |
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1回で受かる! ITパスポート合格テキスト ’25年版 |
1,650円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 384 | 2024/12/27 | 初級 | 成美堂出版 | 3分野別の構成で苦手対策しやすい 章末に実力確認問題あり 別冊「暗記BOOK」+赤シート付属 |
要点を押さえ短期間攻略向き 模擬試験など演習量も十分 暗記補助ツールで効率UP |
他の定番に比べ知名度低め ビジュアル要素は控えめ 大事な部分を自分で見極める必要あり |
10 | – | みちともデジタル (ITパスポート無料学習サイト) |
無料 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | ― | 随時更新 | 初級 | Webサイト | 完全無料で使える自習サイト 試験情報・勉強法から用語集まで網羅 最新傾向や新出用語にも対応 |
コストをかけず独学できる 頻出用語解説や過去問分析記事が充実 スマホでスキマ時間学習に最適 |
網羅性は市販書籍に劣る部分も 体系的に学ぶには工夫が必要 ネット環境が必須 |
はじめに
ITパスポート試験に挑戦しようと思ったきっかけは何でしょうか?
就職やスキルアップのために「まずITパスポートから取ってみよう!」と考えた方も多いでしょう。とはいえ本屋さんに行くと参考書が多すぎてどれを選べばいいの!?と迷ってしまいますよね。私も最初は同じ悩みを抱えました。
でもご安心ください。
初心者にピッタリの1冊さえ見つければ、独学でもスムーズに合格を目指せます。
逆に言えば、「どの参考書を使うか」が合否を大きく左右します。
本記事では、未経験の大学生・社会人が独学で合格するためのおすすめ参考書を厳選してご紹介します。

初心者でも、本当に独学で合格できますか?ちょっと不安です…💦

大丈夫!私の周りでも未経験から独学で一発合格した人がたくさんいますよ😊 重要なのは 自分に合った参考書 を使って効率よく勉強することなんです。これから紹介する本から、自分にフィットする1冊を選べば合格にグッと近づきますよ。焦らず一緒に頑張りましょう!
ITパスポート試験の基礎知識(概要と難易度)
まずは「ITパスポートってどんな試験?」という基本から押さえましょう。
ITパスポートは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家試験で、ITに関する基礎知識を幅広く問うものです。四択問題が100問出題され、制限時間は120分。CBT方式(パソコン受験)で、試験は全国各地の会場で随時受けることができます。
合格基準は100点満点換算で60点以上(600点/1000点以上)です。
ただし科目別に30%未満だと不合格になるルールもあります。毎回の合格率はおよそ50%前後で、受験者の半分程度が合格しています。
これは他の国家試験と比べると高めで、比較的やさしめの試験と言われます。ただし受験者には高校生や新社会人も多く含まれるため、油断は禁物です。

試験範囲はとても広く、ITの技術だけでなく企業経営や法律、マネジメントまで網羅します。具体的には大きく以下の3分野です。
- ストラテジ系(経営・戦略・法律など)
- マネジメント系(プロジェクト管理・サービスマネジメントなど)
- テクノロジ系(IT技術全般:コンピュータ、ネットワーク、セキュリティ等)
IT初心者にとっては「経営戦略や法律まで出るの!?」と驚く内容かもしれません。実際にITパスポート試験では、ITそのもの以外にもビジネス知識が3~4割出題されます。そのため幅広い分野をまんべんなく学ぶことが必要です。
難易度は「広く浅く」が特徴で、一つ一つの問題は基本的なものが多いです。
計算問題も中学生数学レベルの割合計算など簡単なものが中心。ただし広範囲なので勉強ゼロで受かるほど甘くはないという感じですね。
未経験者の場合、合格までの勉強時間は100~150時間ほどが一つの目安と言われます。逆に言えば、それだけの学習量をしっかり積めば独学でも十分合格可能です。
試験の詳しい内容や出題分野の詳細については、以下の別記事『ITパスポート試験とは?初心者向け基本ガイド』で解説しています。今後試験制度や範囲をもっと知りたい方はチェックしてみてください。

文系出身でITに触れたことがないんですが、ITパスポートの内容ってやっぱり難しいですよね?😣

心配いりませんよ!ITパスポートは文系の方でも十分合格可能な難易度です。確かにIT用語も出ますが、試験レベルは基礎的なものが多いですし、経営や法律など文系の知識も意外と役立ちます。実際に文系から合格した人もたくさんいますよ。大事なのは広く浅くコツコツ覚えることなので、焦らず基礎から積み上げていきましょう!

独学のすすめと参考書選びのポイント
「独学でも合格できるの?」と不安な初心者の方も多いでしょう。しかしIT未経験でも独学で十分合格可能です。そのカギとなるのが“自分に合った参考書”を見つけて使いこなすことです。
独学でも合格できる理由
ITパスポート試験は広範囲とはいえ、難問奇問は少なく、参考書の解説と過去問演習で対応できます。独学のメリットは自分のペースで進められること。
スキマ時間の活用もしやすいですし、わからない点はネット検索や動画講座など無料リソースも今は豊富です。
実際、ITパスポート受験者の多くは独学で、通信講座やスクールに頼る人は少数派です。初心者向けに工夫された良書があれば、一人でも合格力をつけられる試験と言えます。

参考書選び3つのポイント
とはいえ、参考書にも相性があります。自分にピッタリの一冊を選ぶために、次のポイントを押さえましょう。
選び方のポイント | 説明 |
---|---|
やさしい解説で読みやすいか | 初心者向けに平易な言葉や図解で説明している本がおすすめ。専門用語だらけで挫折しないよう、口コミで「わかりやすい」と評判のものを選ぶ。 |
過去問が豊富に載っているか | 合格には問題演習が不可欠。各章末に練習問題や巻末に模擬試験がある本が理想。過去問を解説付きで掲載していると理解が深まりやすい。 |
最新シラバスに対応しているか | IT分野は変化が早く、試験範囲(シラバス)も改訂される。最新版を選ばないと、最近の「DX」「生成AI」などが未掲載の可能性がある。 |
付録や独学支援ツールの有無 | 赤シートや暗記カード、動画講義リンクなどが付属すると学習効率が向上。自分の勉強スタイルに合った付録があるとさらに効果的。 |
このような観点で市販本を比較すると、初心者に評判の良い定番テキストが何冊か浮かび上がります。
次章ではそれらおすすめ参考書をランキング形式でご紹介します。先ほどの選び方ポイントを踏まえて、自分に最適な一冊を見つけてください。
独学での勉強方法やスケジュールの立て方については、以下の記事で詳しく解説しるので参考書とあわせて効率的な独学のコツも知りたい方はチェックしてみてください。

参考書って何冊も買った方がいいんでしょうか?それとも1冊に絞るべきですか?🤔

基本は信頼できる1冊を繰り返すのがおすすめですよ👍
あれこれ手を出すより、まずは1冊を完璧にする方が効率的です。最初に選んだ本を2~3周読み込んで、それでも補いたい部分だけ他の本やネットで調べるくらいで十分です。実際、独学合格者の多くは「主教材1冊+過去問題集」で乗り切っています。最初の1冊選びが肝心なので、ランキングを参考にピンときた本を選んでみてくださいね!

ITパスポートおすすめ参考書10選(ランキング形式)
ではいよいよ、初心者におすすめのITパスポート参考書トップ10を発表します!
今回ご紹介するのは、独学合格者に定評のある人気テキストや問題集ばかりです。それぞれ特徴やメリットが異なるので、ランキングを参考にあなたに合う1冊を見つけてください。
以下の表にランキング形式でまとめました。各書籍の価格・ページ数・発売日・難易度(主観)・出版社に加え、特徴とメリット・デメリットを簡潔に比較しています。気になる本があれば、表のリンクから詳細ページも確認してみてください。
順位 | 商品 | 書籍名 | 値段 | Amazon | 楽天 | Yahoo | ページ数 | 発売日 | 難易度 | 出版社 | 特徴 | メリット | デメリット |
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いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 【令和7年度】 |
1,793円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 約400 | 2024/12/20 | 初級 | SBクリエイティブ | 売上No.1の定番 イラスト豊富で平易 厳選252問付き |
初心者でも理解しやすい 試験分析・学習法が充実 読者専用Q&Aサポートあり |
過去問収録は必要最低限 ボリューム多めで時間要 深い内容は別途補強が必要 |
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知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格 【令和7-8年度版】 |
1,760円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 495 | 2024/12/13 | 初級 | FOM出版 | 頻出用語に絞った解説 各節ごとに過去問練習 Web特典(模擬試験・動画) |
効率重視で学習可能 最新シラバス対応で安心 豊富なデジタルサポート |
網羅性はやや限定的 自分で補足学習が必要な場合も テキスト主体で硬めの印象 |
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栢木先生のITパスポート教室 イメージ&クレバー方式でよくわかる 【令和最新版】 |
1,738円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 496 | 2023/11/27 | 初級 | 技術評論社 | やさしい語り口で解説 頻出分野を重点的に網羅 問題集一体型のオールインワン |
図解・例え話が豊富 初学者でも楽しく読める 一問一答で知識定着しやすい |
本の分量は多め 語り口の好みが分かれる場合も 復習時に要点を拾いにくいことがある |
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キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 【令和最新版】 |
2,200円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 592 | 2024/12/02 | 初級 | 技術評論社 | 全ページ漫画・イラスト解説 楽しく読み進められる構成 過去問222問を収録 |
固い内容もスラスラ頭に入る ITに苦手意識があっても安心 インプットと問題演習を一冊で両立 |
本の厚さはかなりある 絵が多いため要点把握に時間がかかる場合も 後で辞書的に調べにくい |
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みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集 【2025年度版】 |
1,650円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 668 | 2024/11 | 初級 | TAC出版 | 合格に必要なものを全て1冊に凝縮 図表・イラスト多数で理解しやすい 赤シート・別冊暗記ブック付き |
内容網羅性が高く安心 問題演習量が豊富 初心者でも挫折しにくい優しい解説 |
かなりの厚冊で読み応えあり 全部終えるのに時間がかかる 詳細にわたるため短期学習向きではない |
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ITパスポート合格教本 【令和最新版】 |
1,760円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 480 | 2023/11/22 | 初級 | 技術評論社 | 基礎からしっかり学べる王道テキスト 項目ごとに要点整理◎ 図解や例題も適度に掲載 |
情報処理の専門家が執筆で信頼性◎ バランスよく効率的に学習可能 分厚すぎず挫折しにくい |
特徴的な付録は特になし 他本に比べ地味な印象を持つ人も エンタメ性より淡々とした解説 |
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出るとこだけ! ITパスポート テキスト&問題集 【2025年版】 |
1,738円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 424 | 2024/11/20 | 初~中級 | 翔泳社 | 合格点に必要な内容だけ凝縮 フルカラーで見やすい紙面 スキマ時間学習に最適な薄さ |
過去問分析に基づき効率学習 忙しい人でも短期間で仕上げやすい 軽量&コンパクトで持ち運び◎ |
扱われないトピックもある 深い理解より暗記重視になりがち 他教材での補完が必要な場合あり |
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かんたん合格 ITパスポート教科書&必須問題 【令和7年度】 |
1,628円 | Amazon | 楽天 | Yahoo | 480 | 2024/11/14 | 初級 | インプレス | 「出るところだけ」を丁寧に解説 各章に“合格メソッド”提示 厳選模擬問題1回分付き(PDF) |
最新傾向を踏まえ無駄なく学習 わかりやすい言葉で初心者安心 模擬試験で実力チェック可能 |
深追いせず要点重視の構成 模擬試験は紙書籍に未収(PDF対応) 人によっては物足りない可能性あり |
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要点を押さえ短期間攻略向き 模擬試験など演習量も十分 暗記補助ツールで効率UP |
他の定番に比べ知名度低め ビジュアル要素は控えめ 大事な部分を自分で見極める必要あり |
10 | – | みちともデジタル (ITパスポート無料学習サイト) |
無料 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | ― | 随時更新 | 初級 | Webサイト | 完全無料で使える自習サイト 試験情報・勉強法から用語集まで網羅 最新傾向や新出用語にも対応 |
コストをかけず独学できる 頻出用語解説や過去問分析記事が充実 スマホでスキマ時間学習に最適 |
網羅性は市販書籍に劣る部分も 体系的に学ぶには工夫が必要 ネット環境が必須 |
表をご覧いただくと分かるように、上位には初心者向けの定番テキストが並びました。
特に1位~3位あたりは「初めて勉強するならこれ!」とよく名前が挙がる本です。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながら、気になる本を絞り込んでみてください。
ではここからは、ランキングに登場した各参考書について詳しい内容や使い方のコツを解説します。自身の実体験や合格者の声も交えていますので、購入前の参考にどうぞ!

こんなに色々な参考書があるんですね…どれが自分に合うか迷ってしまいます💦

悩みますよね~😅 ただ、それぞれ特徴がハッキリ違うので、自分の性格や勉強スタイルに照らすと選びやすいですよ!例えば「楽しく読みたいならイラスト多めのキタミ式」、「効率重視なら出るとこだけ!」という感じです。これから各本の詳細を紹介するので、「これなら続けられそう」と思えるものを選んでみてくださいね。最終的には直感も大事ですよ~。
1位 『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 高橋 京介 著 令和7年度版 ITパスポート試験対策本 |
著者 | 高橋 京介 |
出版社 | SBクリエイティブ |
版・発売日 | 令和7年度版(2024年12月発売) |
ページ数 | 約400ページ |
価格 | 1,793円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜中級者向け |
対応シラバス | 最新シラバス Ver7.0対応 |
付録・特典 | 厳選過去問252問収録、赤シート、読者専用Q&Aサイトアクセス権 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 初心者目線の丁寧な解説で圧倒的にわかりやすい- 試験の出題傾向分析や学習方法の指南が充実し合格戦略が立てやすい- 厳選過去問252問+読者専用Q&Aサイトで独学でも疑問を解消できる |
デメリット | – 網羅的な内容ゆえページ数が多く完読に時間がかかる- 過去問収録数が必要最低限のため演習量としては不足する場合がある- 情報量が多く重要ポイントの取捨選択に戸惑うことも(学習計画の工夫が必要) |
初心者定番の大本命テキストです。迷ったらコレ、と言われるほどの人気で、累計売上No.1を誇るシリーズ。私も未経験から受験したとき、この本を繰り返し読み込んで合格できました。
最大の特長はなんと言っても解説のわかりやすさです。
専門用語も「中学生にも理解できる」レベルに噛み砕いており、章冒頭では背景知識まで丁寧に説明してくれます。
イラストや図解も多用され、難しい内容でもスッと頭に入る工夫が随所にあります。
「いちばんやさしい」のタイトルに偽りなしで、ITに苦手意識のある方でもサクサク読み進められるでしょう。
また、単に知識を羅列するのではなく試験合格への戦略が盛り込まれているのも強みです。
本書の冒頭には出題範囲と傾向分析のページがあり、どの分野から何問くらい出るかをグラフで示しています。
例えば「ITパスポートでは技術系以外のビジネス分野も多数出題される」といった指摘があり、初学者が最初につまずきがちなポイントを教えてくれます。
私自身、「ITの資格なのに経営や法務がこんなに出るの!?」と最初驚きましたが、このページのおかげで早い段階で気付けました。試験全体を俯瞰し、学習の優先度を示してくれるので、学習計画を立てやすかったですね。
さらに「効果的な学習方法」の解説ページもあり、著者が推奨する勉強法が図解されています
おそらく多くの合格者に共通する王道パターンなのでしょう。本書を信じて書かれている通りに勉強すれば、一発合格も十分狙えると感じました。
肝心の本文も、本当に読みやすく理解しやすいです。
一つ一つのトピックの解説が平易で、「こういうことか!」と膝を打つ説明ばかりでした。
そして特徴的なのが、各テーマの導入部分に「これは試験で●●の形で毎回出る重要項目ですよ」といったメタ視点のコメントがあること。
例えば損益分岐点の解説では冒頭に「ITパスポートでは毎回出る定番。しかも計算問題で出る」と書かれていて、「出るならしっかりやらなきゃ」と身が引き締まります。
読者の集中力を高めてくれる効果もあり、私はこの「頻出マーク」みたいなコメントがとても助けになりました。
ただ唯一の弱点は、過去問の収録数が少なめな点でしょう。
本書にも各セクション末尾に○×形式の確認問題や、巻末に直近の過去問題から厳選した一問一答が載っています。
しかし問題演習量としては物足りず、「この本だけで受かるか?」と問われると問題演習は別途補った方が安全です。実際、著者も「本書をメインに、別途過去問題集を用意すると良い」とアドバイスしています。
私もこの教科書でインプットしつつ、別の過去問集でアウトプット練習を積みました。

効果的な使い方メモ
・まず序章~各章の解説を一通り読む(わからない用語は飛ばしてOK)
・章末の確認問題に挑戦し、解説で理解を深める
・全章終了後、巻末の厳選過去問(一問一答)で総復習
・仕上げに公式過去問や別冊問題集で100問通し練習(弱点は本書に戻って確認)
・不明点は読者専用サイトで質問!(本書購入者は質問フォームで疑問を送ると著者等が回答してくれるサービスがあります)
このように、本書は初心者にとことん優しく、合格に必要十分な知識を効率よく習得できる頼もしい1冊です。実際「この本で合格しました!」という報告もネットで数多く見られます。ITが初めてで不安な方、まずは迷ったらこの『いちばんやさしい教科書+問題集』を手に取ってみてください。きっと独学の強力な相棒になってくれるでしょう。

2位 『知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 富士通ラーニングメディア著 令和7-8年度版 ITパスポート試験対策書 |
著者 | 富士通ラーニングメディア |
出版社 | FOM出版 |
版・発売日 | 令和7-8年度版(2024年12月発売) |
ページ数 | 495ページ |
価格 | 1,760円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜中級者向け |
対応シラバス | 最新シラバス Ver7.0対応 |
付録・特典 | Web上で解ける過去問題(8回分800問)、重要用語の解説動画 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 過去問分析に基づき頻出の重要用語に絞って解説しているので効率的に学べる – 各節ごとに対応する過去問題が掲載され、インプット→すぐアウトプットで知識が定着しやすい- 購入者特典としてWeb過去問8回分(800問)や重要用語動画が付属し、独学を強力にサポート |
デメリット | – 出題頻度の低い項目は割愛され網羅性はやや劣る(他資料での補完推奨) – 真面目で教科書的な文体のため、ライトな読み物系を好む人には地味に感じられる可能性あり – 紙面は文字中心で情報量が多く、理解には図解や整理の工夫が必要 |
「短時間で合格したい!」というニーズに応えるFOM出版の一冊です。
FOM(富士通オフィス機器の出版部門)はビジネスPC教材で有名で、ITパスポート関連でも定評があります。この本はその最新シリーズで、私も立ち読みして効率重視の構成に感心しました。
特徴はなんといっても重要ポイントへの絞り込みです。
試験範囲すべてを網羅するのではなく、出題頻度の高い用語・論点を厳選して簡潔に解説しています。
たとえば他書なら1ページ割くようなマイナー用語がバッサリ省かれていたりと、思い切った取捨選択がなされています。その分「よく出るポイント」の説明は丁寧で、図表やイラストも交えて噛み砕いた記述です。タイトル通り知識ゼロからでも理解できるよう配慮されており、文章も硬すぎず読みやすい印象でした。

各章・節の流れとしては、まず解説→すぐ過去問に挑戦という構成です。
例えば「クラウドコンピューティング」の解説を読んだら、直後に過去問(過去に実際に出たクラウドに関する問題)が載っている感じです。これによりインプットとアウトプットを2ステップでセットにして学習できます。私がパラパラと見た限り、各節ごとに1~3問程度の過去問が付いていました。解説を読んですぐ問題を解くと理解度が確認できるので、非常に効率が良いですよね。
また特筆すべきは充実のデジタル特典です。
本書購入者には、FOMの専用サイトから「過去問題Web試験」と「用語解説動画」が利用できます。
過去問題Web試験は平成30年春期~令和5年分の800問が収録され、100問ずつ本番同様に解ける模擬試験システムとのこと。
スマホやPCで解けるので紙の問題集がなくても十分演習できますし、解説も詳細に付いているようです。さらに特典2の用語解説動画では、重要用語を講師が噛み砕いて説明してくれるので、通勤時間などにも学習できるでしょう。紙+Web+動画で総合的に独学を支援してくれるのはFOMならではですね。
ただし、良くも悪くもメリハリの効いた内容なので注意も必要です。
出題頻度が低い論点はばっさり省いているため、「テキストで触れてないけど本番に出た!」ということもゼロではないでしょう。もっとも、ITパスポートは広範囲なので何でもかんでも手を広げるより頻出分野を重点攻略した方が合理的です。合格点(60%)を取る戦略としては間違っていないと思います。その点この本は、最短ルートで合格点を獲得するためのメリハリ学習に向いていると言えます。
また紙面デザインはかなり情報密度が高く、項目によってはぎっしり文字が並んでいます。イラストは所々入るものの、楽しさというより大学の教科書的な真面目さがあります。良く言えば無駄がなく実直ですが、キタミ式のような娯楽感を求める人には「ちょっと地味かな?」と感じるかもしれません。この辺りは好みですね。

効果的な使い方メモ:
・1章から順に解説→練習問題のセットで進める。わからないところは飛ばしOK。
・各章最後にまとめ表など「かんたん合格メソッド」が載っているので振り返りに活用する。
・章末などに模擬試験は無いので、仕上げはWeb特典の模擬試験を活用。100問通しで解き実戦感覚を磨く。
・付属の動画は移動時間の復習に有効。耳から覚えると記憶に定着しやすい。
・一冊終えたら、載っていない細かい項目は公式サイトのシラバスや他サイトで確認しておくと安心。
このように、『知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格』は忙しい人や短期決戦派にピッタリの一冊です。効率優先で重要ポイントを押さえたい方、独学だけどWeb教材もうまく使いたい方には心強い味方となるでしょう。
反対に、「せっかく勉強するなら隅々まで網羅したい!」という慎重派の方は、もう少し詳しい参考書との併用が良いかもしれません。
いずれにせよ、合格に必要十分な力を最短距離で付けるというコンセプトは魅力的ですよね。試験直前まで時間がない…という場合にも強い味方になるでしょう。

3位 『栢木先生のITパスポート教室 イメージ&クレバー方式でよくわかる』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 栢木 厚 著 令和最新版 ITパスポート試験対策書 |
著者 | 栢木 厚 |
出版社 | 技術評論社 |
版・発売日 | 令和最新版(直近のシラバス対応版) |
ページ数 | 496ページ |
価格 | 1,738円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜中級者向け |
対応シラバス | 最新シラバス Ver7.0対応 |
付録・特典 | 参考書+問題集一体型構成 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 累計発行部数140万部超の超人気シリーズで、やさしい語り口と豊富なイラスト・例え話で初心者から絶大な支持 – 広範な試験範囲を経験豊富な著者が頻出分野に重点を置いてメリハリ解説。効率的に学習可能 – 参考書+問題集が一体化したオールインワン形式で、解説を読んだらすぐ関連する本試験問題を解ける構成 |
デメリット | – 著者の軽妙な語り口には好みが分かれる場合あり – 文章が親しみやすい反面、情報が散り気味で要点を振り返りにくいため復習時にまとめ直しが必要 – 分厚くボリューム満点のため短期学習には不向きで、じっくり型向け |


「栢木先生シリーズ」は基本情報試験などでも有名な定番中の定番。
このITパスポート教室も非常に人気が高く、初版から毎年アップデートされながら支持を集めています。私の後輩もこの本で合格しましたが、「IT苦手だったけどカヤノキ先生のおかげで楽しく勉強できた!」と言っていました。
最大の魅力は、なんと言っても先生が隣で教えてくれるような親しみやすさです。
文体が堅苦しくなく、「〜なんですよ」「ここはポイントですよ!」とフレンドリー。まるで授業を受けているような感覚で読み進められます。著者の栢木先生は実際に情報処理技術者試験の講師経験も長い方なので、教えるプロならではの噛み砕き方が上手いですね。専門用語も日常の例え話で説明してくれるので、「なるほど、そういうことか!」と腑に落ちる場面が多々ありました。
たとえば私が印象に残っているのは、ネットワークの章でOSI参照モデルをビルのエレベーターに例えていたくだりです。「各階(層)ごとに係員(プロトコル)が決まった仕事をしていて…」という喩えが秀逸で、難解なOSIの概念がスッと理解できました。こうしたイメージしやすい比喩が随所に登場するので、記憶にも残りやすいです。シリーズ累計140万部突破という実績も納得で、初学者・学生さんに絶大な人気もうなずけます。

また図解やイラストが非常に豊富で、目で見て直感的に理解できる工夫も◎です。
たとえば情報セキュリティのCIA(機密性・完全性・可用性)を説明する箇所では、それぞれを守るヒーローのイラストが描かれていてユニークでした。こうしたビジュアルは記憶のフックになるので、試験本番でも思い出しやすく役立ちます。
内容面では、試験範囲を過不足なくカバーしつつ頻出論点を重視しています。
基本はシラバス順に章立てされていますが、ポイントとなる部分には「ここ超重要!」と強調が入っていたり、逆に細かい用語は脚注程度で流していたりと、緩急が付けられている印象です。栢木先生が「広いシラバスの中から出題頻度の高い分野を重点的にまとめました」と書かれている通りで、あれもこれもではなく合格に必要なところを効率よく学べる構成ですね。
特に良いのが、解説→すぐ過去問の流れです。
各節で関連する過去の本試験問題が掲載されており、理解した内容をその場で確認できます。
例えばCPUの節を読んだら、直後に「過去問○○(CPUに関する設問)」がある感じです。この一体型スタイルにより「読んだつもり」を防ぎ、理解を確実なものにする効果があります。
関連の本試験問題をすぐ解くことで知識が定着し応用力も付く、と公式にも謳われています。全章の後には1回分の模擬試験も付いており、巻末の「重要用語虎の巻」や英略語暗記カードなど付録も充実。至れり尽くせりの受験者必携セットと言えるでしょう。

では逆にデメリットは何か。強いて挙げれば、先生のノリが合わない人もいるかもという点です。
全体に砕けた語り口なので、「もっと事務的に書いてほしい」という人には冗長に感じるかもしれません。ほんの一部ですが「馴れ馴れしく感じて苦手」というレビューも見たことがあります。私は楽しく読めましたが、ここは相性ですね。ただ大半の初心者にとっては親切さに繋がるので、大きな欠点ではないでしょう。
もう一点、情報が散りやすいという声もあります。
会話調だったりイラスト説明だったりで、一度読んだだけでは要点が整理しにくい場合があるようです。「面白く読めたけど試験直前に見返したら何が大事か分からなくなった」という意見も聞きました。
対策としては、読んだ内容を自分で箇条書きメモにまとめ直すと良いでしょう。栢木先生も「“〇〇とくれば××”方式で重要ポイントを再確認」と記している通り、キーワードとキーワードを結びつけて覚えるのがポイントです。本文を読んで理解したら、自分なりのまとめノートや付箋で整理すると万全ですね。
効果的な使い方メモ
・まず通読。栢木先生の説明を楽しみながらイメージを掴むことを重視する。細かい暗記は二周目以降。
・各節末の過去問は必ず解いて理解度チェック。解説も熟読する。
・章末のまとめや付録「重要用語虎の巻」で要点を再確認。重要用語は赤シートなどで暗記。
・付属の英略語暗記カード(スマホ閲覧可)で頻出アルファベット略語を覚える。
・巻末模擬試験(100問)に挑戦して仕上げ。弱い分野は該当ページに戻って復習。
・時間が許せば別の過去問題集や道場サイトで追加演習し、得点力を高めると◎。
総じて、『栢木先生のITパスポート教室』は優しく楽しく学びたい人に最高の一冊です。
ITパスポートのような基礎試験は、苦痛に感じず続けることが合格のカギ。その点、この本は「勉強って意外と面白い!」と思わせてくれる魔法があります。
文系の学生さんや、ITに苦手意識のある方でも、栢木先生が隣で教えてくれる感覚で取り組めば、気づけば力が付いているでしょう。合格後も「また基本情報も栢木先生で…」と次のステップに進む人が多いのも納得のクオリティです。
4位 『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | きたみ りゅうじ 著 令和最新版 ITパスポート試験対策書 |
著者 | きたみ りゅうじ |
出版社 | 技術評論社 |
版・発売日 | 令和最新版(現行シラバス対応版) |
ページ数 | 592ページ |
価格 | 2,200円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜中級者向け |
対応シラバス | 最新シラバス Ver7.0対応 |
付録・特典 | 厳選過去問222問収録 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 全編イラスト&漫画調の解説で難しいIT概念も感覚的に理解できる – 著者独自のユニークな切り口で暗記に頼らず理解して覚えられる内容が多い – 過去問222問を厳選収録し、理解→確認の流れを自然に実践できる |
デメリット | – ページ数が多くキャラクターの掛け合いも多いため読むのに時間がかかる – イラスト中心で重要ポイントのまとめが散在している印象 – ギャグやノリが合わない場合もあり、厳密さでは他書に劣る部分が一部ある |
「マンガで楽しく学べる!」という評判で定着しているのがこちら、キタミ式です。
イラストレーター出身のきたみりゅうじ氏が描くユーモアたっぷりの図解は、一度見たら忘れません。基本情報や応用情報のキタミ式本も有名で、ITパスポート版も待望されて発売されました。私も書店でパラパラ読みましたが、本当に全ページがイラストで驚きました。
例えば「コンピュータの五大装置」の説明では、CPUやメモリが可愛いキャラクターになって会話しています。ストーリー仕立てで進むので、普通なら退屈に感じる箇所も飽きずに読み切れます。「なるほど、メモリちゃんは一時的な記憶役なのね~」なんて感じで、イメージで理解できるんですね。きたみ氏独特のコミカルな絵柄とシュールなギャグが散りばめられており、私は思わずクスッと笑いながら読み進めました。
暗記に頼らない理解重視というのも大きなメリットです。

著者は「試験のための勉強で終わらせないこと」にこだわっていると述べています。
つまり合格だけでなく、その先のIT活用や基本情報試験にも役立つ本質的な理解を得られるよう工夫されていると。実際読んでみると、「なぜそれが必要なのか?」まで掘り下げた解説が多いです。
たとえば情報セキュリティのCIAトライアングルについて、単なる用語説明に留まらず「これら3つのバランスがなぜ大事か」を生活になぞらえて語っていたりします。
こういう深掘りは記憶の定着を助け、「応用情報でもまた出てきた!」というときにも役立つはず。試験勉強に終わらない知識を得られる点で、この本の価値は非常に高いです。
もちろんITパスポート合格にも十分対応しており、過去問も222問と豊富に載っています。
章末だけでなく途中途中にも問題が挟まれているので、楽しく読んでいるうちにいつの間にかアウトプットも積んでいる形です。私は全部は読んでいませんが、所々出てくる○×クイズや穴埋め問題に挑戦してみて「おっ、ちゃんと覚えられてる」と感じられました。飽きさせずに学習サイクルを回せるのは大きな強みですね。

さてデメリットですが、時間がかかることです。
592ページとボリューム満点で、内容も会話形式ゆえ情報密度はそこまで高くありません。ゆっくり楽しみながら理解を深めるタイプなので、「1ヶ月で合格!」といった短期集中には不向きでしょう。余裕を持って2~3ヶ月かけて読み込むくらいのスタンスがおすすめです。
また、要点整理は自分でやる必要があるかもしれません。図や例え話は印象に残りますが、試験前にパッと見直したい時に「どのページだっけ?」となりがちです。章末にまとめはありますが、情報が豊富なだけに散らばる印象を受ける人もいます。試験直前用には、自分なりのノートや別の要点集で補うと安心でしょう。
それから、ギャグ要素の好き嫌いもあります。きたみ氏のユーモアセンスは割と万人受けするとは思いますが、中には「ちょっと内輪ノリが寒い」と感じる向きもあるかも…。ここは好みですね。ただ合わなくてもイラスト自体は分かりやすいので、笑えなくても理解はできるでしょう(笑)。
効果的な使い方メモ
・まずは楽しんで一周読む。細かい暗記は気にせず、ストーリーを追いながらITの世界観を掴むイメージで。
・各章末の問題や章中の小問で、イメージが定着しているか確認。解けなかったら該当箇所を読み返す。
・2周目は重要用語にマーカーを引き、ノートにキーワードをピックアップ。自分なりに要点を整理していく。
・過去問222問は章ごとに解いても良いし、最後にまとめて模試的に解いてもOK。間違えた問題の関連ページを再読して理解を補強する。
・合格後も基本情報など次のステップの入門書として手元に置いておく(理解の土台として役立つ)。
総じて、キタミ式は「勉強=つらい」を吹き飛ばしてくれる一冊です。
IT未経験でとっつきにくさを感じている方、漫画やイラストで勉強するのが好きな方には最高の相棒になるでしょう。
逆に効率を求める人や活字でサクサク知識を確認したい人には向かないかもしれません。
しかし「結局一番頭に残ったのはキタミ式だった」という合格者の声も多いです。
楽しく理解した知識は忘れにくいものですし、なにより勉強自体が楽しいと思えることが合格への近道だったりします。その意味で、この本はITパスポート学習をエンタメに昇華してくれる素晴らしい教材です。
5位 『みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | TAC出版 情報処理試験研究会 編著 2025年度版 ITパスポート試験対策書 |
著者 | TAC出版 情報処理試験研究会 |
出版社 | TAC出版 |
版・発売日 | 2025年度版(2024年11月発売) |
ページ数 | 668ページ |
価格 | 1,650円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜上級者向け(全範囲網羅型) |
対応シラバス | 最新シラバス Ver7.0対応 |
付録・特典 | 別冊赤シート対応暗記ブック、確認問題、模擬問題 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 試験範囲のすべてをこの1冊で網羅、教科書+問題集+要点まとめ構成で安心感大 – 各章末の確認問題や模擬問題、赤シート暗記ブックなど学習〜暗記までフルサポート – 図表やイラストが多く、文章も平易で初心者にやさしい |
デメリット | – 分厚く全範囲を消化するのに時間がかかるため計画的学習が必須- 詳細すぎて合格点以上を狙うには過剰な部分もあり、短期学習には不向き – 一部記述が古く、情報の新鮮さに欠ける部分があるとの指摘も |
資格試験の定番シリーズ「みんなが欲しかった!」のITパスポート版です。
TAC出版が出しているだけあって内容の充実度は折り紙付きで、“フルカラーで丁寧な解説+問題集+赤シート付録”という至れり尽くせりの構成です。
私も実物を持っていますが、とにかく情報量が多く「これ以上の資料は要らない」と思える安心感があります。
まず教科書パートでは、シラバスの全項目を漏れなく解説しています。
未経験者に配慮し、専門用語も丁寧に噛み砕かれており、「これだけ読めばITの基礎知識が一通り身につく」内容です。イラスト・図も適度に入って理解を助けます。
例えば経営戦略のSWOT分析の解説では、架空の会社を例に強み・弱み・機会・脅威を図示していて視覚的に分かりやすかったですね。
重要用語には本文中で太字+色付きになっているので見落としにくく、巻末にはその用語の索引もあるので後で探しやすいです。初心者がつまずくポイントもコラム等で補足されており、辞書的な価値も高いと感じました。
次に問題集パートですが、各章末に「基本問題」と「応用問題」がまとまって掲載されています。基本問題は概ね各章10~20問、応用問題は章横断的なミニ模試形式でさらに10問程度という構成でした。これらは過去問やオリジナル問題で構成され、解説も丁寧です。
章ごとに学習→演習→解説復習が完結できるため、理解度を確認しながら進められます。
また巻末には模擬試験形式の総合問題も1回分あり、仕上げに実力チェックできます。私はこの総合模試を本番前に解いてみて、時間配分の練習になりました。

極めつけは別冊付録「要点まとめ&暗記ブック」です。
これはポケットサイズで取り外せる小冊子で、頻出の用語や数値、図表がぎゅっと凝縮されています。赤シート対応で穴埋めになっているので、暗記カード的に使える優れものです。
例えば「五大装置:①装置(制御)、②装置(演算)…」のように隠せるようになっていて、電車の中でペラペラ覚えられます。
私は直前期、この別冊を持ち歩いてひたすら穴埋めを反復しました。10年連続売上No.1過去問題集を出しているシリーズだけあって、覚えるべきポイントを熟知してまとめてくれている印象です。これだけやっておけば本番で「あ、この単語知ってる!」となる安心感がありました。
デメリットとしては、とにかく分量が多いことです。
良く言えば手厚い、悪く言えば冗長とも言えます。試験範囲を完全網羅する方針なので、「ここまでは出ないのでは?」という細かな知識まで載っています。
例えば情報モラルの項でPマーク(プライバシーマーク)の取得要件など、本試験ではほぼ問われない箇所も載っていました(私の試験では出ませんでした)。合格点を取るだけなら読み飛ばしてもいい部分もあるわけですが、真面目な人ほど全部じっくり読もうとして時間が足りなくなるリスクがあります。
自分でメリハリを付けて学習できれば良いですが、「全部ちゃんとやらねば」と思うタイプの方は計画的に進めないと途中で力尽きてしまうかも…。そこは注意です。
また、「細部までカバーしているゆえに情報が古くなる懸念も一部ある」という指摘も聞きます。最新版ではDXや生成AIなど新項目も追記されていますが、初版から文章をあまり変えず流用している箇所もあるようで、「言い回しが古いな」と感じる箇所もゼロではありません。もっとも大筋に影響は無いですし、公式のシラバス改訂点などはフォローされていますので、大きな問題ではないでしょう。
効果的な使い方メモ
・各章の冒頭で学習のポイントが書かれているので、それを参考にしつつ章末の基本問題を先にざっと解いてみるのもアリ。(全貌を掴んでから本文を読むと理解しやすい)
・本文を読み進める際、重要語句はマーカーし付録ブックと対応付けておく。
・章末基本問題→応用問題に取り組み、解説で間違えた箇所の本文ページに戻る。
・全章終了後、巻末模擬試験(100問)を時間計測して解く。本番シミュレーションとして活用。
・試験直前は別冊暗記ブックを総仕上げ。弱点分野は本文を読み返すより、暗記ブック+過去問解き直しで点数底上げ。
『みんなが欲しかった! 教科書&問題集』は、「とにかく不安なく万全に備えたい」という人にうってつけです。
これだけのボリュームをこなせば、合格ラインの60点はおろか80点以上も狙えるでしょう。実際、合格者の中には「この本を完璧にしたら9割取れました!」という声もあります。
裏を返せば効率だけ考えればオーバースペック気味ですが、初学者にとって網羅性=安心感でもありますよね。私も試験当日、「あの厚い本に全部目を通したんだから大丈夫」と心強く感じられました。
難点だった分厚さも、最新版では紙質改良かレイアウト工夫かで少し薄くなり持ち運びやすくなりました。それでも重量級ではありますが…(笑)。腰を据えてじっくり独学したい人、広く深く学んで将来に繋げたい人にはベストな一冊だと思います。

6位 『ITパスポート合格教本』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 岡嶋 裕史 著 ITパスポート試験 教本 |
著者 | 岡嶋 裕史 |
出版社 | 技術評論社 |
版・発売日 | 令和最新版(2023年11月発売) |
ページ数 | 480ページ |
価格 | 1,760円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜中級者向け(基礎から体系的に学びたい人向け) |
対応シラバス | 最新シラバス対応 |
付録・特典 | 特になし(別途問題集推奨) |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 中央大学教授による信頼性の高い内容で、基礎から体系立てて学べる – 要点を凝縮しつつ簡潔な文章と適所の図表で理解しやすい – 分野別構成で自分のレベルに合わせた学習が可能 |
デメリット | – 説明がドライで淡々としており、講義調やキャラクター性を求める人には物足りない – 過去問掲載数が少なく演習用教材の別途購入が必要な場合がある – 暗記ポイントの強調が少なく、重要度のメリハリが弱い |
ITパスポート試験の王道テキストとも言える一冊です。
技術評論社が出しているだけあって真面目で堅実な内容で、私は「学校の教科書」のような印象を受けました。著者の岡嶋裕史氏は情報ネットワーク分野の専門家で、文章にもキレがあります。
特徴はシンプルで読みやすいこと。あれこれ凝った仕掛けはなく、章立てに沿って端的な解説が続きます。難解な部分は図解や具体例でカバーしつつも、全体に無駄のない説明です。
例えばプロジェクトマネジメントのEVM(アーンドバリューマネジメント)の解説では、数式とグラフを用いてサラッと1ページでまとまっていました。他の本だとストーリー仕立てにしたり、コラムを挟んだりするところですが、本書は必要十分な情報だけ載せています。「その方が頭に入りやすい」という人も多いでしょう。
各章の冒頭にその分野の概要があり、最後に簡単な確認問題が数問付いている構成です。
過去問は巻末に数ページある程度なので、インプット用テキストに徹している感じですね。
ただ、その分コンパクトに試験範囲をカバーしているので、挫折しにくいです。
480ページと厚すぎないのも良いですね。私は後輩にこの本を勧めてみたところ、「文章が過不足なくて理解しやすい」と好評でした。初学者が迷いやすいカタカナ用語も、かみ砕きつつ簡潔に説明されており、要領よく覚えられる印象です。

注意点は、派手さや過剰な優しさはないこと。
カジュアルな語り口やギャグは一切なく、要点を順に説明していくスタイルなので、人によっては「教科書的すぎて眠い」と感じるかもしれません。とはいえITパスポートレベルの内容なので、そこまで難解な文でもありません。むしろ軽いノリが苦手な人には、このくらい落ち着いた文章の方が合っているでしょう。
また過去問演習量が不足するのは明らかなので、合格には別途問題集の併用が前提と思った方がいいです。実際、本書は基礎固め用として、姉妹本の過去問集(同じ技術評論社の「ITパスポート過去問題集」など)とセットで使うケースが多いようです。
私の知人も「合格教本で学んで、他社の過去問道場サイトでひたすら練習した」と言っていました。参考書としての完成度は高いので、アウトプット部分だけ自分で補えば問題ありません。
効果的な使い方メモ
・1章読むごとに、章末の確認問題を解いて理解度チェック。
・全章終了後は章ごとの復習を。要点をノートに書き出したり、付箋で重要事項をおさらい。
・過去問演習は本書付属の問題では足りないので、公式サイト公開問題や市販の過去問題集をフル活用する。解いて分からなかった問題の解説を読み、本書の該当解説に戻って知識を補完する。
・二周目以降は苦手な章だけ重点的に読むか、あるいは分野別(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)にまとめて復習するのも効率的。
・試験直前は、自分で整理した要点ノートやマーカー箇所を見返して最終確認。
総じて、『ITパスポート合格教本』は奇をてらわない正統派テキストです。
初学者向けとはいえ甘やかしすぎず、「試験に合格するための基礎知識をきちんと身につけましょう」という姿勢が感じられます。読み進めれば、「ああ、こういうことだったのか」とスッキリ理解できる箇所が多く、網羅性と簡潔さのバランスが良いです。
どの参考書にするか迷ったら、まず候補に入れてほしい一冊ですね。
特に「イラストとか要らないから普通に教えて」という方や、「社会人として基礎IT教養をちゃんと押さえたい」という真面目な学習者に向いていると思います。別途過去問さえしっかりやれば合格ラインは十分超えられるでしょう。派手さはなくとも着実に力を付けたい方におすすめの教本です。

7位 『出るとこだけ! ITパスポート テキスト&問題集』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 城田 比佐子 著 よくわかるITパスポート 2025年版 |
著者 | 城田 比佐子 |
出版社 | 翔泳社 |
版・発売日 | 2025年版(2024年11月発売) |
ページ数 | 424ページ |
価格 | 1,738円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜効率重視の短期合格狙い向け |
対応シラバス | 最新シラバス対応 |
付録・特典 | 各章末確認問題/ダウンロード模擬試験 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 合格に必要な知識だけに的を絞った効率重視テキスト – フルカラー&ポケットに入る薄型で携帯性抜群- 章末確認問題+模擬試験で演習も可能 |
デメリット | – 範囲を絞っているため網羅性は低め – 詳細解説は少なく暗記寄りの学習になりがち – 高得点狙いにはやや不向きで合格ライン突破特化 |


「忙しい人向けの最短合格本」とでも言うべき一冊です。
翔泳社の情報処理教科書シリーズは質が高く、この『出るとこだけ!』も例に漏れずよく練られています。私が試験直前に時間が無かったら、この本で一夜漬けしていたかも…と思わせるほど、要点だけをコンパクトにまとめてある印象でした。
タイトル通り、過去問を徹底分析し頻出内容だけを収録しています。
著者によれば「合格のために必要十分なものだけ載せた」とのことで、その潔さがすごいです。「この用語知らないけど本書に載ってない…」となると焦りますが、逆に言えば載ってないものは無視!くらいの割り切りで進めると良いです。
私は試しに本書の構成を確認しましたが、他の参考書で1章割いているマイナートピック(例えばシステム監査の細かい手法など)がごっそり省略されていて思わず笑いました。「確かにここから出ることは稀だよね」と納得しつつ、「でもゼロじゃないけど思い切ったな~」と。大胆な取捨選択ゆえ、超効率重視なのは間違いありません。

内容はフルカラーで非常に見やすいです。
文字情報は最小限に抑え、代わりに図や表で直感的に理解できるよう工夫されています。
例えば、プロトコルのOSI7階層なんかも簡単な図表でサラッと説明して終わりという具合。文章量が少ないのでサクサク読み進められます。
また424ページという薄さで紙質も軽いため、持ち運びが苦になりません。私は書店で実際に手に取ってみて「お、軽い!」と驚きました。これならカバンに入れて通勤電車で読むのにもピッタリです。
演習面では、各章末に○×や選択問題が10問前後ずつ載っています。さらに翔泳社のサイトから模擬試験(PDF)をダウンロード提供しており、100問の予想問題に挑戦できます。
解答解説ももちろん付いています。本書自体は薄いですが、このPDF模擬試験である程度のアウトプット練習も賄えるようになっているわけです。
注意点はやはり網羅していないことによる不安です。私も実際、「こんな細かいの切り捨てて本当に大丈夫!?」と正直思いました。ただ、それでも過去の出題実績から考えればまず出ないという判断なのでしょう。一発合格するだけなら確かに全部覚える必要はないですもんね。そこを合理的に割り切れる人には最高の効率本ですが、「万全を期したい」「せっかくだから色々知りたい」という人には向きません。
また、解説が超要点のみなので、暗記寄りになってしまいがちです。
例えばデータベース正規化の話も「第○正規形:〜〜すること」と箇条書きで終わっていたりします。深い理由や例を知りたければ他を参照する必要があります。「意味はよくわからないけど試験にはそう書いてある」と割り切れるならOKですが、それがストレスに感じるなら丁寧な参考書を選んだ方が良いでしょう。
効果的な使い方メモ
・最初に模擬試験PDFを解いてみるのも手。どの分野が苦手かわかった上で本文を読むと、効率さらにUP。
・本文は1~2日で一気読みするくらいの勢いで。凝縮されているので、短期間で繰り返すのが吉。
・覚えるべき数字(例えば法務での罰則年数など)も最小限しか載っていないため、記憶に集中し「これは絶対出る」を確実に暗記する。
・章末問題で間違えた箇所は章に戻って該当記述を確認→余白にメモ。
・直前期は章末問題と模擬試験を繰り返し解き、弱点を補強。本書にない内容が模試で出たら、割り切るか急遽ネット等で補う。
総合すると、『出るとこだけ!』は短時間で合格点を取りたい人のための割り切りアイテムです。
極端に言えば「60点取って受かればOK、満点なんていらない!」という方向けですね。その代わり最小限の努力で済むので、忙しい社会人や試験直前で焦っている方には救いの一本になるでしょう。
私自身、もし試験1週間前にこの本に出会っていたら、最後の総仕上げに活用したと思います。「あれもこれも手が回らない…」という時、この本に載ってるとこだけ全力で覚えて突撃するという戦略は合理的です。実際、「この本のおかげで1ヶ月で受かった!」という声もネットで散見します。リスクゼロではないですが、それを補って余りある効率メリットがあるテキストだと思います。

8位 『かんたん合格 ITパスポート教科書&必須問題』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 坂下 夕里+ラーニング編集部 著 らくらく合格 ITパスポート試験テキスト |
著者 | 坂下 夕里+ラーニング編集部 |
出版社 | インプレス |
版・発売日 | 令和7年度版(2024年11月発売) |
ページ数 | 480ページ |
価格 | 1,628円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜効率重視型 |
対応シラバス | 最新シラバス対応 |
付録・特典 | 模擬試験1回分(PDFダウンロード)、かんたん合格メソッド |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 9年連続売上No.1過去問集のノウハウを活かした初心者向け効率型テキスト – 「かんたん合格メソッド」で出題傾向・対策ポイントが明確 – 要点を絞った解説+重要問題集PDFで効率的に学習可能 |
デメリット | – 詳細な背景説明は少なく深掘りには不向き – 模擬問題が1回分のみで演習量が不足しやすい – 出題範囲を絞る割り切りがあり完璧主義者には不向き |


「かんたん合格」シリーズはインプレスの人気ブランドで、過去問題集とセットで使う人が多いです。こちら教科書&必須問題は、そのテキスト部分にあたる書籍。私は実際にこの本とインプレスの過去問題集を友人に貸してもらい、内容を比較したことがあります。
特徴は、出題傾向を踏まえた要点整理が随所にあることです。
例えば各章の冒頭に「最新シラバスの変更点」や「ここ数年はこの分野の出題が増えている」といったコラムがあり、勉強のメリハリがつけやすいです。また各節には「かんたん合格メソッド」と称する囲み記事があって、その節で絶対押さえるべきポイントが簡潔にまとめられています。
「この用語はこう出る」「〇〇といえば△△を選ぶ問題が多い」など、ズバリ試験で問われる観点が示されているのが親切ですね。初学者は何が大事かわからないものですが、この本では最初から重要箇所が強調されている印象でした。
全体の分量は480ページと程よく、章末には要点の振り返りも載っています。「1冊でらくらく合格」がキャッチコピーだけあって、重すぎず軽すぎず絶妙なラインを突いている感じです。文章も平易で、専門用語にはふりがなや補足説明が付いており、ITに不慣れでも読みやすいです。図表もカラーで見やすく、「初心者を迷子にさせない」配慮が感じられました。

また付属の模擬問題「これだけ解いとこ!必須問題」(PDF提供)は、著者が厳選した超重要問題1回分です。公開過去問等から出題率の高い問題のみを抜粋しているとのことで、「時間がない人はまずこれだけでも解いて!」という狙いですね。
実際、その必須問題を解いてみたところ、各分野の基本~中程度レベルの問題がバランス良く入っていました。詳解も付いており、学習の仕上げにピッタリです。
デメリットとしては、やはり演習量の不足でしょうか。
必須問題1回分では物足りない人も多いでしょう。そこは別売りの過去問集(インプレスの「かんたん合格 過去問題集」)を組み合わせる前提かもしれません。
事実、過去問題集の方は10年連続売上No.1とうたわれる人気本で、解説も丁寧なので、テキスト+過去問集の2冊使いが推奨されます。
また解説が平易なぶん、物足りなさを感じる向きもあるでしょう。「さらっとしすぎで、本当に理解できているのか不安」というレビューも見ました。良くも悪くも簡潔で深掘りはしていないので、理解より暗記に寄せている部分も一部あります。これで合格できるなら楽なものですが、疑問点が残る場合は自分で調べるなど補完が必要です。
効果的な使い方メモ
・章ごとの「かんたん合格メソッド」を付箋に書き出すなどして常に意識しながら読む。「どこがどう出る?」を踏まえて学習すると効果的。
・各節の終わりでチェック問題を解き、赤シートで隠しながら用語暗記を行う(本書は赤シート対応でキーワードが隠れるようになっています)。
・別冊PDF「これだけ解いとこ!」を試験1週間前くらいに解いて仕上げ。満点でなくてもOKなので、解説をよく読み弱点を再確認する。
・余裕があれば別売りの過去問題集か、IPA公開問題を解いておくと安心感アップ。誤答の選択肢解説などもテキストに追記すると知識が広がる。
・「どこが出るか」にフォーカスした学習を貫く。あれもこれも手を出さず、本書の内容+α程度に留め、深追いしすぎないのがポイント。
総じて、『かんたん合格 教科書&必須問題』は初学者が挫折せず最短距離で合格するための指南書だと感じました。
必要十分な情報量で分かりやすく、なおかつ試験対策としてのエッセンスを押さえているので、余計な遠回りをせずに済みます。ある意味、「出るとこだけ!」とフルカバー本の中間のような立ち位置ですね。
「独学は初めてで不安、でも効率も求めたい…」というワガママに応えてくれる、バランスの良い一冊だと思います。姉妹の過去問集とセットで活用すれば鬼に金棒でしょう。頑張りすぎずにサクッと合格したい方は、ぜひ検討してみてください。

9位 『1回で受かる! ITパスポート合格テキスト ’25年版』
項目 | 内容 |
---|---|
書籍名 | 藤川 美香子 著 ITパスポート試験 2025年版 |
著者 | 藤川 美香子 |
出版社 | 成美堂出版 |
版・発売日 | 2025年版(2024年12月発売) |
ページ数 | 384ページ |
価格 | 1,650円(税込) |
難易度目安 | 初心者〜効率重視型 |
対応シラバス | 最新シラバス対応 |
付録・特典 | 別冊暗記BOOK、章末実力確認問題、巻末模擬試験、赤シート対応 |
形式 | 紙書籍(電子版あり) |
メリット | – 3分野(ストラテジ/マネジメント/テクノロジ)別章立てで苦手分野を重点強化しやすい– テキスト+問題集+暗記カード機能を1冊に統合し効率的に合格を狙える – 過去問傾向に沿った重要用語・頻出テーマを厳選解説、赤シートで暗記学習がしやすい |
デメリット | – 知名度がやや低く利用者の口コミや評判が少なめ – イラストは控えめでシンプルな紙面構成(華やかさ重視の人には不向き) – 他の効率系テキストと大きく差別化されておらず重複感が出る可能性 |


成美堂出版の「1回で受かる!」シリーズは資格試験の定番ですね。ITパスポート版も毎年更新されていて、私は書店で手に取ったことがあります。全体にシンプル&コンパクトな印象で、A5判で384ページと持ち運びしやすく、要所に色付きの図も入って見やすかったです。
特徴としては、章立てがストラテジ→マネジメント→テクノロジと分野別になっているので、学校の授業のように順番に学べます。多くの本は同じ流れですが、本書はさらにサブカテゴリごとの小章に分かれていて細切れに勉強できます。
各章末には実力確認問題、巻末には模擬試験1回分を収録。さらに別冊の「暗記BOOK」が付いており、赤シートで隠せる重要用語集になっています。これらを活用すればインプットからアウトプット、暗記まで一通り自己完結できますね。
内容も効率重視で、頻出のIT用語や定番問題にフォーカスしています。
「1回で受かる」というタイトルなだけに、著者の藤川先生も無駄なく合格点を取る方針で書かれているようです。実際、要点の説明は簡潔ですし、赤シート暗記に適した穴埋めフレーズも多用されています。

別冊暗記BOOKには「経営戦略の3C分析→Customer(顧客), Company(自社), Competitor(競合)」といった基本事項がまとまっていて、試験直前に見返すのに便利でした。過去問演習も章末問題+模擬試験で十分カバーできますが、もしもっと解きたければ成美堂からは問題集単体も出ています(ただ本書と重複する部分も多いでしょう)。
デメリットとしては、他の有名シリーズに比べてネット上のレビューや情報量が少ない点ですね。あまり話題に上らないため、「この本で大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。私も実際使ったわけではないので、周囲の体験談があまり拾えませんでした。ただ内容を見る限り、大きく他と劣るところはないので問題はないと思います。
また良く言えばオーソドックス、悪く言えば特筆性が薄いです。表現を変えれば可もなく不可もなくな印象でしょうか。
例えば「いちばんやさしい」のような深い分析コメントがあるわけでも、「キタミ式」のような独自のイラストで覚えられるわけでもありません。逆に奇をてらわないテキストが好きな人には合うと思います。要は自分の勉強スタイルにマッチするかどうかですね。
効果的な使い方メモ
・各章(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)をまず通読して全体像を掴む。苦手分野が分かったら重点配分する。
・章末問題は章を読み終えるごとに即実施し、解説で理解を補う。できれば〇×だけでなく解説欄も赤シートで隠しながら答えられるよう復習する。
・別冊暗記BOOKは持ち歩いてスキマ時間に暗記。赤シートで穴埋めを何度も繰り返して完全に覚える。
・巻末模擬試験を本番と同じ環境で時間計測して解く。6割以上正解できれば合格ラインなので、弱い問題があったらその章に戻って確認する。
・ICTや最新用語など、もし本書で触れていない新傾向問題があれば、直前期にIPA公式発表やウェブで補足しておく(とはいえ基本的に本書の内容で合格点は十分なはず)。
全体的に、『1回で受かる! 合格テキスト』は王道のコストパフォーマンス重視テキストです。同じ効率重視系の『出るとこだけ!』や『かんたん合格』と比べて、派手さは無いものの一通り揃っている安心感があります。私はちらっと読んだ程度ですが、悪くない印象でした。後発の分、多分他の参考書の良いとこ取りをしてバランスよく仕上げているのではないでしょうか。
「迷ったら有名どころにしちゃう」という人が多いので影は薄いですが、穴場的な良書だと思います。特に赤シート派の方や成美堂出版の書き方に慣れている方にはすんなり入れるでしょう。これ1冊+公式過去問PDFでも合格可能だと思われます。派手じゃないけど着実に…という方は選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

10位 『みちともデジタル』(ITパスポート無料学習サイト)
項目 | 内容 |
---|---|
サイト名 | みちともデジタル |
運営者 | みちともデジタル(個人サイト) |
URL | https://michitomo2019.com |
利用料金 | 無料 |
内容 | 試験解説記事、勉強法、用語集、分野別問題解説 等 |
メリット | – 完全無料で利用でき、ITパスポート試験の基本から最新トピックまで豊富な記事を掲載 – 各分野をやさしく解説した記事や頻出用語の最新版解説(シラバス6.4対応)、分野別の過去問解説などコンテンツが充実- 管理人の独学経験に基づく勉強法アドバイスや最新の試験傾向分析もあり、書籍にはないリアルな学習コツを入手可能 |
デメリット | – Webサイトのため体系立てた学習にはやや不向き。必要な記事を自主的に探して読む必要あり – 非公式のため、細かい表現や網羅性にわずかな不足がある可能性- 問題演習機能はなく、アウトプット練習は別途過去問サイト等で補う必要がある |
参考書ランキングの最後は書籍ではなく無料の学習サイトをご紹介します。
独学者の強い味方になるのが「みちともデジタル」という個人運営サイトです。私も試験前によく閲覧していましたが、これが無料とは思えない充実度なんです。

サイト内容をざっと紹介すると
- 試験情報
- ITパスポートの試験制度や受験方法、難易度についての記事があります。例えば「ITパスポート難しくなった?合格率と令和7年過去問題(公開)で解説」など、直近の合格率データと公開問題の分析をしていたりします。合格率低下の傾向を踏まえ「難易度上がってるけどこう対策しよう」というアドバイスが書かれていて、とても参考になりました。
- 勉強方法
- 独学のコツや短期合格のポイント、試験直前の過ごし方などの記事です。例えば「過去問だけでは受からないというけれど」「直前にやるべきこと」など、先輩受験者目線のアドバイスが満載です。モチベーション維持にも役立ちます。
- 用語解説
- これはサイトの目玉の一つで、最新シラバスに対応した用語集が五十音別に掲載されています。例えば「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「ゼロトラスト」といった最近のキーワードも噛み砕いて解説されており、参考書で理解しにくかった所の補助に最適でした。更新日も新しく、常に新技術が追加されるITパスポート試験にはありがたいです。
- 問題と解説
- 分野別に過去問を取り上げて解説する記事が豊富です。例えば「経営戦略マネジメント-令和4年」と題して、令和4年の公開問題のうち経営戦略分野の問題を抜粋し、詳しく解説しています。分野別に弱点補強したいときにうってつけで、私はセキュリティの分野別問題記事で理解が曖昧だった選択肢を確認できて助かりました。
- 特集記事
- 試験でよく出る計算問題の解き方講座など、つまずきやすいポイントを丁寧にフォローする記事もあります。例えば「ITパスポート計算問題の解き方:損益計算をていねいに解説」など、文章と図で手順を追って説明してくれます。独学だと理解しにくいところも、こうした無料講義的記事があるのは嬉しいですよね。
以上のように、無料とは思えない情報量で、管理人さんの熱意が伝わってきます。更新も頻繁で、直近8月にも新記事が上がっていたりします。私は空いた時間にスマホで用語集を眺めたり、覚えにくかった概念を検索してこのサイトに辿り着くことがしばしばありました。「あ、なるほどそういうことか」と疑問が氷解することも多く、独学の頼れる補助線になりましたね。
デメリットというほどではないですが、やはり自分で取捨選択して使う必要がある点でしょう。
構成が教科書のように順序立てられているわけではないので、参考書の代わりにゼロからこのサイトのみで勉強するのは効率的ではないかもしれません。あくまで補完・疑問解消や最新情報収集に活用するのがおすすめです。
またウェブ情報ですから、100%正確かは自分で見極める目も必要です。私は読んでいて特に変な記述は感じませんでしたが、あくまで個人の見解なので、不安なら公式テキスト等とも照合すると良いでしょう。
とはいえ、このサイトがなければ私はもっと苦労していたと思います。それくらい独学者に寄り添ったコンテンツが詰まっています。何より無料なのが素晴らしい!参考書ランキングの最後に敢えて入れましたが、ぜひ皆さんにも併用を検討してほしい裏参考書ですね。困ったとき「みちともデジタル」で検索すれば、大抵の疑問は解決すると思いますよ。

参考書を活用した効果的な勉強法
参考書は手に入れただけでは宝の持ち腐れです。ぜひ使い倒して合格を勝ち取りましょう。ポイントは以下の通りです。
活用ポイント | 解説 |
---|---|
参考書は読むだけでなく手を動かす | 重要用語にマーカーや付箋を使ったり、図を自分でノートに写すなどアクティブに読み進めることで理解が深まる。付録の暗記カードや赤シートも駆使して、“ながら暗記”を取り入れると効果的。 |
過去問演習とセットで使う | 参考書の学習と必ず過去問題演習を組み合わせることが合格の近道。参考書付属の問題や市販の過去問集、無料サイト(例:ITパスポート過去問道場)を利用し、「アウトプット→参考書で確認」のサイクルを回す。 |
弱点分野は他教材も併用 | 一冊で不足を感じる部分や苦手分野は他の無料リソースで補強する。例:「計算問題が苦手」→YouTube解説動画、「法律用語が難しい」→みちともデジタルの用語集を活用。 |
ITパスポート学習アプリやサイトも活用 | 通勤などのスキマ時間にはスマホアプリやWeb問題集が有効。ランキングで紹介した「みちともデジタル」やIPA公式「CBT体験ソフト」なども取り入れて、学習効率を最大化する。 |
スマホで学べるおすすめ教材やサイトは以下の記事で紹介しているのでよかったら見てください!

まとめ(合格へのエール🎉)
長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。この記事ではITパスポート試験に挑む初心者の方へ向け、参考書の選び方とおすすめ教材10選をお届けしました。
結局のところ、どの参考書も使い方次第で力になります。大切なのは「これだ!」と決めた1冊を信じて繰り返すことです。
今回のランキングや解説をヒントに、自分に合いそうな教材を選んでください。そしてその一冊を味方に、計画的に独学を進めましょう。
IT未経験からのスタートは不安もあるでしょうが、適切な教材と正しい努力で必ず道は開けます。実際、多くの合格者がここで紹介したような参考書を相棒に努力を積み、ITパスポートを手にしています。
最後に合格へのエールを送らせてください!
自分に合った1冊を選んで、計画的に勉強すれば、IT未経験でもきっと合格できます!
参考書はあなたの強い味方です。疑問にぶつかったらページをめくれば答えがあります。独学で辛いときも、カラフルな図解や優しい解説が背中を押してくれるでしょう。合格までの道のりで困ったら、またこのページに戻って各トピックを復習してくださいね。
あなたが晴れてITパスポートに合格し、新たな一歩を踏み出せることを心より願っています。頑張ってください!応援しています
なお、当ブログでは他にもITパスポート学習に役立つ情報を発信中です。試験制度の詳細や効率的な勉強法、他の受験者の体験談など、気になる記事があればぜひチェックしてみてください。疑問や不安は一人で抱え込まず、色んな情報を活用して解決していきましょう。それでは、健闘をお祈りしています!

たくさん教えてもらってありがとうございます!これなら自分にもできそうな気がしてきました。まずは一冊に絞って始めてみます💪

そうそう、その意気です!👍 あとはコツコツ継続すれば必ず力になりますよ。わからない所が出ても大丈夫、今回紹介した本やサイトでちゃんと解決できますから。焦らず、でも着実に頑張っていきましょう。合格した暁にはぜひ報告してくださいね、待っています!🎉