最終更新日 2025年8月20日

はじめに
ITパスポートに合格するには、まず試験日から逆算して自分に合った勉強計画を立てることが重要です。目安として初心者でも約3ヶ月あれば無理なく合格ライン(全体の6割正答)に到達できます。
忙しい方は1ヶ月の短期集中でも対策可能ですし、逆に余裕がある方は6ヶ月ほどかけてじっくり学習しても構いません。
限られた時間しかない場合でも計画と工夫次第で合格は十分可能です。ちなみに近年の合格率は毎年50%前後と高めなので、計画的に準備すれば独学でも十分合格が狙える試験です。
計画なしで行き当たりばったりに勉強すると、試験直前に焦ってしまいがちです。だからこそ最初に無理のない学習スケジュールを決め、段階的に進めることで着実に合格力をつけられます。
なお、計画を立てる際は信頼できる参考書や過去問題集を1冊用意し、それを軸に学習を進めると効率的です。私自身もIT未経験から約3ヶ月の計画で合格できました。
オススメの参考書トップ10は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てください!

それでは具体的なオススメスケジュール例を紹介します。
スポンサーリンク効果的な勉強計画を立てるコツ

初めて勉強計画を立てます。効果的な計画作りのポイントはありますか?

はい、いくつかのコツがあります。まず試験日を決めて早めに申し込むことです。締切が決まれば逆算して計画を立てやすくなります。
次に必要な総勉強時間を見積もりましょう。IT未経験の初心者なら約150時間、IT基礎知識がある人なら100時間程度が一つの目安です。
その上で、残り日数から1日あたり・1週間あたりの勉強時間を割り出し、無理のない計画を作ります。
計画作成時に意識すると良いポイントは以下のとおりです。
- 目標の明確化
「○月○日の試験で合格する」というゴールをまず設定しましょう。目標が具体的だと計画全体にメリハリが生まれます。 - 逆算スケジュール
試験日までの期間を週単位で区切り、「○週目までにテキスト◯章まで完了」といった具合に逆算します。長期なら月単位のマイルストーンも設定しましょう。 - インプットとアウトプットの両立
序盤は教科書の読解などインプット中心、中盤以降は問題演習などアウトプット中心にシフトする計画にします。偏らず両方取り入れるのが効率的です。 - 定期的な復習タイム
学習範囲が広いので、過去に学んだ内容を忘れないよう週末や月末に復習日を設けます。計画に余裕を持たせておくと安心です。 - 柔軟性の確保
計画通りに進まない場合も想定し、予備日を入れるなど調整可能なスケジュールにします。多少のズレは後で取り戻せるようにしておきましょう。
以上を踏まえて、自分の生活リズムに合わせた計画を立ててみてください。
なお、計画は張り切って詰め込みすぎないことも大切です。
意欲があるときほどスケジュールを過密にしがちですが、計画倒れになっては元も子もありません。最初は少し控えめな目標から始め、余裕があれば追加で学習するくらいが継続のコツです。
また、だらだら長時間勉強するより短時間でも集中して取り組む方が効率よく知識が定着します。例えば1時間勉強したら10分休憩するなどメリハリをつけ、学習の質を高めましょう。

3ヶ月で合格を目指す標準プラン

未経験からでも3ヶ月の勉強で本当に合格できますか?

はい、3ヶ月あれば十分合格を狙えます。私もIT未経験の文系学生でしたが、約3ヶ月で合格できました。
目安として1日1~2時間の学習時間を確保できれば、無理のないペースで知識を定着できます。まず試験日を3ヶ月後に設定し、月単位で計画を立てましょう。
以下は私が実践した3ヶ月スケジュール例です。
学習期間 | 学習内容と目標 | ポイント |
---|---|---|
1ヶ月目(週1~4) | ストラテジ系(企業戦略や法律)の基礎学習。毎日教科書を1章ずつ読み、章末問題で理解度チェック。マネジメント系(プロジェクト管理等)も半分ほど学習。 | 基礎固めの時期です。ビジネス分野は身近な例に置き換えて理解しましょう。分からない用語はそのままにせず、教科書やネットで調べてクリアにします。 |
2ヶ月目(週5~8) | マネジメント系を残り半分学習後、テクノロジ系(IT技術分野)の学習に着手。毎日重要テーマを2~3項目ずつ学ぶ。並行して過去問にも挑戦(週50問程度)。 | 応用練習の時期です。テクノロジ系は範囲が広いので、1回ですべて覚えようとせず何周か繰り返すつもりで取り組みます。この時期から過去問演習を少しずつ始め、問題に慣れておきましょう。 |
3ヶ月目(週9~12) | テクノロジ系の残りを学習しつつ、過去問題集を徹底的に解く。毎日30問以上解いて苦手分野を洗い出し、教科書に戻って復習。試験2週間前までに計3周の復習を完了。最後の1週間で模擬試験形式の100問演習を2回実施。 | 仕上げの時期です。過去問を解くことで出題パターンに慣れ、本番の時間配分も体感しておきます。間違えた問題は解説を読み込み、同じミスを繰り返さないようにしましょう。模擬試験は本番と同じ制限時間で解き、本番へのシミュレーションにします。 |
上記のように進めれば、3ヶ月で全範囲を一通り理解し、過去問演習も十分積むことができます。
私の場合は、この計画で総学習時間は約150時間ほどになりました。
平日は寝る前に1時間、土日は3時間といったペースで毎日コツコツ続けることで知識が定着し、本番でも落ち着いて解答できました。

1ヶ月で合格を目指す短期集中プラン

社会人で忙しいですが、試験まで1ヶ月しかありません。1ヶ月で合格するにはどう勉強すればいいですか?

1ヶ月の短期決戦でも、ポイントを絞れば合格可能です。
ただし1日5~6時間程度のまとまった勉強時間を確保する覚悟が必要です。
仕事がある日は通勤時間や昼休みも活用し、平日のスキマ時間+夜間で3~4時間、週末に5~6時間といった形で時間を捻出しましょう。
限られた期間で効率良く学ぶため、最初に全体像を把握し優先順位をつけます。
具体的には以下のようなスケジュールになります。
学習期間 | 学習内容と集中ポイント | ポイント |
---|---|---|
1週目(Day1-7) | ストラテジ系とマネジメント系を優先攻略。 教科書のビジネス分野を集中的に読み、重要キーワードを暗記。並行して過去問に軽く目を通し、出題傾向を掴む。 | ビジネス分野は比較的馴染みやすいため短期間でも頭に入りやすいです。全体像をこの週で把握し、「ITパスポートでは何が問われるのか」をイメージしましょう。 |
2週目(Day8-14) | テクノロジ系に集中。 教科書のIT技術分野を可能な限り読み進め、ネットワーク・セキュリティなど頻出テーマを重点的に学習。理解が難しい部分は飛ばさず、図解や動画も活用して速攻で理解。 | 技術分野は難解に感じる箇所もありますが、捨てずに挑戦してください。短期間なので全ては暗記しきれないかもしれませんが、過去問で頻出のテーマだけは確実に押さえます。 |
3週目(Day15-21) | 過去問演習と弱点補強。 毎日50問以上の過去問を解き、時間内に解答する練習を開始。間違えた問題は教科書で該当箇所を確認し、知識を補強。 | アウトプット重視に切り替えます。短期決戦では問題に慣れることが合格のカギです。解説を読み込むことで知識の抜け漏れをなくし、この週で弱点を洗い出します。 |
4週目(Day22-28) | 総仕上げと模擬試験。 過去問を引き続き解きつつ、苦手分野を重点復習。週末に2回模擬試験を実施し、本番同様に100問を解いて得点を計測。本番に向けて解き直しと最終調整を行う。 | 総合力を完成させます。模擬試験で合格点の目安(600点以上)が取れるか確認しましょう。不安な分野は直前まで復習し、試験当日は見直し時間を確保できるよう解くスピードも意識します。 |
このように1ヶ月プランでは、毎日数時間の集中学習と過去問演習中心のアウトプットで一気に仕上げます。
短期間での学習は疲れも溜まりやすいですが、メリハリをつけて休憩を挟みつつ取り組めば十分合格点に届きます。
私の知人は平日は仕事前後と昼休みに勉強し、週末に8時間ずつ学習して1ヶ月で合格しました。忙しい中でもスケジュールを工夫すれば結果を出せます。

2週間で合格を狙う超短期プラン

試験直前になって勉強を始めました。残り2週間で合格することは可能でしょうか?

2週間でも不可能ではありませんが、非常にハードです。私の知人にも2週間で合格した人がいますが、その方はITの基礎知識があり、2週間ほぼ毎日を勉強に充てていました。
ただ、誰もが同じようにできるわけではなく、一般的には毎日8~10時間の猛勉強が必要です。
社会人であれば有給休暇を取得してでも勉強時間を捻出する覚悟が求められるでしょう。時間がない分、最初から重要ポイントに的を絞り、問題演習を軸に進めます。
以下は超短期プランの一例です。
学習期間 | 学習内容と対策 | ポイント |
---|---|---|
1週目 前半(Day1-4) | 教科書を高速で通読し全体像を掴む。 ストラテジ・マネジメント・テクノロジ全範囲を一通り流し読みし、知らない用語はその場で簡単に確認。重要そうな箇所に付箋やマーカーで印を付けておく。 | インプット最優先。 完璧に理解できなくても構いません。この段階では全体の7割理解を目標に、細部にこだわりすぎず全範囲に目を通します。 |
1週目 後半(Day5-7) | 過去問演習開始。 公式過去問や過去問サイトを利用し、毎日100問程度解く。間違えた問題は解説を読み、マーカーを引いた教科書箇所で再確認。 | アウトプット重視への切替。 短期勝負では、出題パターンに慣れることが知識暗記と同じくらい重要です。多くの問題に触れて、「見たことがある問題」を増やしましょう。 |
2週目(Day8-14) | 徹底的に弱点補強&模試。 間違えた問題の分野を中心に教科書を再読し、理解の浅い部分を集中的に潰す。Day10とDay13に模擬試験(100問)を実施して実力チェック。本番と同じ時間配分で解答練習。 | 最後の追い込み。 間違えが多い分野は直前まで復習し続けましょう。模擬試験で合格点に届かなかった場合は、解説で理解を深め即復習。体調管理にも気を配り、試験前日は十分に睡眠を取って万全の状態で臨みます。 |
2週間プランは文字通り寝る間も惜しむ覚悟が必要です。現実的には事前知識がある人向けですが、どうしても短期間で合格したい場合はこのような徹底的な集中学習で突破を狙いましょう。
ただ、初学者には負担が大きいため、可能であればもう少し長めの期間を確保することをおすすめします。

6ヶ月で合格を目指すゆったりプラン

勉強に割ける時間が少ないので、半年くらいかけてゆっくり学習したいです。それでも合格できますか?

6ヶ月あれば時間は十分ですが、継続が何より大切です。半年計画は1日あたりの勉強時間を少なくできる反面、ペースが緩むと途中で挫折しやすくなります。
週あたり5~6時間は最低でも確保し、長期計画でもメリハリをつけましょう。
以下は6ヶ月プランの例です。
学習期間 | 学習内容と目標 | ポイント |
---|---|---|
1~2ヶ月目 | ストラテジ系とマネジメント系をゆっくり学習。教科書を週に2~3章ペースで読み進め、章末問題を解いて理解を確認。 | 無理のないペースで基礎固め。ただしダラダラ取り組まないよう、「○月末までにストラテジ系読破」など中間目標を設定しましょう。 |
3~4ヶ月目 | テクノロジ系の学習を開始。教科書の技術分野を週に数章ずつ読み、並行して簡単な過去問にも触れてみる。 | 早めにアウトプットも導入。長期間でも問題慣れしておくために、学習中の範囲に対応する過去問を少しずつ解いてみます。「読み終わった範囲は問題で確認」という習慣づけが◎。 |
5ヶ月目 | 教科書を完了させ、過去問題集の演習に本格着手。週に200問程度を目標に解き、間違えた問題はその都度復習。 | 総復習と演習強化。インプットが一通り終わった段階で忘れている内容も出てくるので、問題演習を通して記憶を呼び起こします。この時期に弱点分野を洗い出し、重点補強しましょう。 |
6ヶ月目 | 弱点分野の克服と模擬試験で総仕上げ。過去問を引き続き解きながら、重点復習ノートを見直す。月末に模擬試験を2回実施し、本番への自信を固める。 | 自信を持って本番へ。半年間の学習の集大成として模試に挑みます。結果が合格ラインを超えればOK。不安が残る分野は最後の1週間で集中的に見直し、本番はリラックスして臨みましょう。 |
6ヶ月プランでは学習ペースがゆるやかですが、途中でモチベーションを維持する工夫が重要です。
私はカレンダーに週ごとの計画を書き出し、達成したらチェックを入れるようにしていました。
こうすることで進捗が一目で分かり、小さな達成感を積み重ねることができます。
また、長期間だと最初に学んだ内容を忘れがちです。
私は各月の終わりに、その月に学んだ範囲を軽く復習する時間を作り、理解が薄れていないか確認していました。
半年もコツコツ続ければ、知識はしっかり身につき合格につながります。


計画を遂行するためのコツとリカバリー策

計画通りに進まないときはどうすればいいですか?

遅れを感じたら早めにリカバリーしましょう。
計画はあくまで目安なので、多少ズレても落ち込まずに調整すれば大丈夫です。
例えば週の計画が遅れた場合は週末に少し多めに勉強して追いつく、それが難しければ試験日を延ばすことも検討しましょう。
ITパスポート試験は日程変更が柔軟にできますから、必要であればスケジュールを見直してください。
また、進捗を見える化しておくことも大切です。
私は勉強した時間や解いた問題数を手帳に記録し、毎週振り返る習慣をつけていました。進み具合が数字で分かるとモチベーション維持につながりますし、「あと何時間で目標達成」と具体的に意識できてやる気が出ます。
無理しすぎると続かないので適度に休息日を設けることも必要です。
例えば私は日曜日の夜は勉強を完全にオフにしてリフレッシュする時間に充てていました。休むときはしっかり休み、切り替えることで月曜からまた頑張れるものです。
さらに、もしモチベーションが下がったら、合格者の体験談を読んだり勉強仲間と進捗を報告し合ったりするのも効果的です。刺激を受けることで「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちが湧いてきます。

また、週ごとの学習目標を達成するたびに自分に小さなご褒美を用意するのもおすすめです。
好きなおやつを食べる、前から欲しかったものを買うなど、楽しみを設定しておくと頑張りやすくなります。
ちなみに私は間違えた問題をまとめたリストを作っていました。
解説や間違えたポイントを書き出し、試験直前に見返すことで効率よく弱点を克服できます。自分がつまずいた点を記録しておくと記憶にも残り、次に同じような問題が出ても落ち着いて対処できるようになります。
継続が一番の鍵ですから、完璧を求めすぎず柔軟に計画で実施ください。
多少計画通りにいかなくても、最後まで諦めず学習を続ければ必ず力はついています。本番直前まで粘り強く取り組んだ経験は自信にもなり、当日の落ち着きにもつながります。
ちなみにITパスポート試験は満点中6割程度の正答で合格できます。完璧でなくても合格ラインに届きますから、分からない問題があっても最後まで粘って解き切りましょう。
自分に合った計画で着実に勉強を積み重ねれば、ITパスポート試験はきっと突破できます。一度計画を立てたらあとは実行あるのみ。
合格を応援しています!

