最終更新日 2025年7月17日

- LPIC1オススメ参考書ランキングトップ10!
- 第1位 Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(あずき本)
- 第2位 Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集(白本)
- 第3位 Ping-t(LPIC1 Web問題集サイト)
- 第4位 徹底攻略 LPICレベル1 教科書&問題集[Version5.0]対応(黒本)
- 第5位 1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
- 第6位 Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC
- 第7位 [試して理解]Linuxのしくみ 増補改訂版
- 第8位 まんがでわかるLinux コマンド&シェルスクリプト基礎編
- 第9位 Linux標準教科書(LinuCレベル1対応の無料教材)
- 第10位 学易(がくい)- LPIC1対応 無料問題集サイト
LPIC1オススメ参考書ランキングトップ10!
LPIC1試験に合格するためには、公式テキストで体系的に学習し、問題集やWeb問題で演習を重ねる方法が効果的です。特に人気の「あずき本」(公式教科書)と「白本」(定番問題集)の組み合わせは鉄板で、私は未経験から独学でLPIC1に挑戦した際もこの2冊+Web問題集で一発合格できました。
そこで本記事では、実体験を踏まえてLPIC1受験生におすすめの参考書・問題集トップ10をランキング形式で紹介します。初心者でも取り組みやすい入門書から、効率的に合格力を高める問題集、さらには無料教材まで幅広く網羅しています。それぞれの特徴やメリット・デメリットも正直に記載しているので、ぜひ自分に合った教材選びの参考にしてください。
まずはランキング一覧を以下の表にまとめます。
順位 | 書籍名 | 値段 | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! | ページ数 | 発売日 | 難易度 | 出版社 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応 | 4,180円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 592 | 2019/4/8 | 中級 | 翔泳社 |
LPI公式認定テキスト 出題範囲網羅 模擬試験付き |
解説がわかりやすい 練習問題付き 初心者でも対応 |
価格が高め 一部難しく感じる 分厚くて重い |
2 | Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応 | 2,750円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 552 | 2019/9/11 | 中級 | 翔泳社 |
定番問題集 試験範囲対応 解説が豊富 |
問題数が豊富 難問にも対応 本試験レベル |
分厚く携帯不便 復習に手間 情報更新少なめ |
3 | Ping-t(LPIC1 Web問題集) | 月額2,400円~ | – | – | – | – | – | 中級 | Ping-t |
Web問題集 反復学習 模試機能あり |
利用が手軽 スマホ対応 学習効率高い |
月額費用必要 ネット環境必須 無料ではない |
4 | 徹底攻略 LPICレベル1 教科書&問題集[Version5.0]対応 | 4,620円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 712 | 2023/10/24 | 中級 | インプレス |
教科書&問題集 頻出問題特化 応用力養成 |
解説が丁寧 要点整理 コスパが良い |
問題数少なめ 基礎説明薄い 分厚くて重い |
5 | 1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版 | 2,640円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 326 | 2019/6/20 | 初級 | インプレス |
7日間プラン 環境構築サポート 基礎固め用 |
初心者に優しい 実践的に学べる 継続しやすい |
試験範囲非網羅 内容は基礎中心 問題演習が別途必要 |
6 | Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC | 2,420円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 336 | 2023/4/25 | 初級 | 翔泳社 |
図解豊富 基礎220項目 演習問題あり |
ビジュアルで理解 入門に最適 基礎を体系習得 |
試験対策は補助 中級者には物足りない 解説は簡潔 |
7 | [試して理解]Linuxのしくみ 増補改訂版 | 3,520円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 336 | 2022/10/17 | 中級 | 技術評論社 |
図解多め 構造理解 最新OS対応 |
パフォーマンス理解 試験外も学べる 理解が深まる |
試験直結度低い 範囲が広すぎる 中級者以上向け |
8 | まんがでわかるLinux コマンド&シェルスクリプト基礎編 | 2,420円 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 321 | 2022/4/15 | 初級 | 日経BP |
まんが形式 シェル入門 楽しく学習 |
親しみやすい 飽きにくい 初心者にやさしい |
試験に非対応箇所 応用不足 範囲網羅せず |
9 | Linux標準教科書(LinuCレベル1対応 無料教材) | 無料 | – | – | – | 246 | 2018/4/16 | 初級 | LPI-Japan |
公式無料教材 基本コマンド網羅 初心者向け |
コストゼロ 基礎から学べる 体系的に習得 |
一部情報が古い 説明が堅苦しい 対策は補助的 |
10 | 学易(LPIC1無料問題集サイト) | 無料 | – | – | – | – | – | 中級 | 有志サイト |
無料Web問題集 厳選問題 わかりやすいUI |
コストゼロ 直感操作可能 時間効率が良い |
解説が少なめ 問題数限定 基礎のみ対応 |
LPIC1の勉強方法は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください!

第1位 Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(あずき本)
「あずき本」の愛称で知られるLPIC1公式認定の教科書です。
LPIC受験者の定番中の定番で、出題範囲を一通り網羅した信頼の一冊になります。
私もまず最初にこの本を購入しましたが、解説が丁寧で図表も多く、Linuxに不慣れでも理解を深めやすかったです。章末には確認用の練習問題があり、巻末には101試験・102試験それぞれの模擬試験も1回分収録されています。
そのためこれ1冊でインプットと基本的なアウトプット練習まで可能で、公式テキストとしての完成度は非常に高いです。
もっとも内容が充実しているぶん分厚く(約600ページ)、価格も4千円台とやや高めですが、それだけの価値はあります。また初心者には専門用語が難しく感じる箇所もあるため、疑問点は飛ばさず都度調べるか、後述の入門書で補完するのがおすすめです。
私は最初この本を辞書のように使い、演習でわからなかった項目を戻って復習する学習法を取りました。そうすることで内容を何度も読み返し、結果的に体系的な知識が身に付いたと実感しています。



先輩、やっぱり最初はこの公式教科書から読むべきでしょうか?初心者でも大丈夫ですか?

そうですね、結論としてこの“あずき本”はぜひ手元に用意すべきだと思います。たしかに初心者には少し難しく感じる部分もありますが、試験範囲を網羅しているのでわからない所は飛ばしても一読しておく価値があります。まず流れを掴んで、後でPing-tの問題演習や他の入門書で補いながら理解を深めると良いですよ。

第2位 Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集(白本)
通称「白本」と呼ばれる、LPIC1対策問題集の決定版です。上記「あずき本」とセットで使う受験者が非常に多く、私の周りでも「とりあえず白本をやり込め」という助言を何度も耳にしました。504問もの豊富な問題を収録しており、内容も本番試験の出題傾向に近い良問が揃っているのが特徴です。実際に白本の類題や同じ問題が試験に出たという報告もあるほどで、合格を目指すなら必携と言えます。
解説も図表を用いて詳しく書かれているため、問題演習を通じて知識を定着させるのに役立ちました。ただし全問題を理解するには時間がかかるので、私は通勤時間はスマホでPing-t、家では白本というように併用して効率アップを図りました。
552ページとかなりの分厚さで持ち運びには不便なので、持ち歩かずに済む工夫は必要です。また問題数が多い分全部解き終えるのに時間を要し、繰り返し復習するのも大変なので、計画的に周回することがポイントです。それでも白本をやり込んだおかげで本番でも落ち着いて問題を解けたので、LPIC1合格への貢献度はNo.2に値すると思います。



公式教科書と白本の両方をやる時間がない場合、どちらを優先すべきでしょうか?

難しい選択ですが、短期合格を狙うなら白本の問題演習を優先するのがおすすめです。【学習の7割を問題演習・3割を知識確認】くらいの比率で進め、本で理解できない部分はあずき本で辞書的に調べると効率的ですよ。問題演習を通じて頻出分野が掴めますし、解説を読む中で自然と知識も身につきます。ただ、可能なら両方併用が理想です。私も最終的には教科書で体系を押さえつつ、白本で演習という二本立てで合格できました。

第3位 Ping-t(LPIC1 Web問題集サイト)
「Ping-t」はIT資格受験者にはおなじみのオンライン問題集サイトです。
LPIC1(101試験・102試験)の範囲について、無料で約700問以上の良質な問題が公開されており、登録すれば誰でも利用できます。私も通勤電車の中でスマホからPing-tを使い、スキマ時間に問題演習を繰り返しました。WebサイトなのでスマホでもPCでも場所を選ばず勉強できるのが最大のメリットです。
特に101試験の範囲は会員登録さえすれば無料で全問題が解放されます。
問題ごとに丁寧な解説が付いているため、単に答え合わせをするだけでなく理解を伴った学習ができます。また分からない点があれば掲示板で質問可能で、回答も比較的早く丁寧にもらえるので安心です。私自身、難解な問題の解説で納得できない箇所を質問したところ、経験者の先輩ユーザから補足説明をいただけて助かったことがあります。
有料会員(月額2,400円〜)になるとLPIC102試験の問題も含め全機能が使えます。私は102対策の際1か月だけ課金しましたが、模擬試験モードなども利用できて追い込みに非常に役立ちました。無料範囲だけでも十分価値がありますが、LPICレベル2や3まで視野に入れているなら課金してでも活用したいところです。

第4位 徹底攻略 LPICレベル1 教科書&問題集[Version5.0]対応(黒本)
こちらは2023年10月発売の新しい総合対策本で、黒い表紙から「黒本」と呼ばれています。1冊に教科書パートと問題集パートが両方含まれているのが最大の特徴で、重要ポイントの解説から章末問題、本番形式の模擬試験までオールインワンの構成です。私が受験した当時はまだ発売前でしたが、もし今受け直すなら真っ先に手に取ると思います。
内容はLPIC公式の出題範囲に沿って丁寧に解説されており、コマンドの実行例や図解も豊富でわかりやすいです。各章ごとに重要事項がまとめられているので要点を素早く把握できる点も良いですね。
巻末には101と102の模擬試験が各1回分あり、さらにダウンロード提供の学習用仮想マシン環境で実際にコマンド操作を試せるハンズオン機能もあります。
価格は約4,600円ですが、この中に教科書(約700ページ)と問題演習が全部入りと考えればコストパフォーマンスは高いです。デメリットとしては、問題数は白本ほど多くないため演習量を補う必要があること、そして初心者向けの基礎解説は必要最低限でスピーディに進む印象なので、全くの未経験者は並行して入門書を読むと良いでしょう。またやはり厚みと重量はかなりのものですので、自宅学習用と割り切ったほうがよさそうです。
総じて「まず黒本1冊をやり込んで合格できた」という声も増えており、今後定番化しそうな優秀な総合参考書です。


![第4位:徹底攻略 LPICレベル1 教科書&問題集[Version5.0]対応(黒本)
特徴
2023年10月発売の新しい総合対策本
黒い表紙から「黒本」と呼ばれている
1冊に教科書パートと問題集パートが両方含まれている
重要ポイントの解説から章末問題、本番形式の模擬試験までオールインワンの構成
価格:4,620円
ページ数:712ページ
難易度:中級](https://www.goritarou.com/wp-content/uploads/2025/07/image-30-1024x506.png)
第5位 1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
Linux未経験者が最初の一歩を踏み出すのに最適な入門書です。
私もLinuxに触れたことがない後輩にはまずこの本から読むよう勧めています。タイトル通り7日間で学習すべき内容が日ごとに区切られており、無理のないペース配分で基礎力を身につけられます。
例えば1日目はLinuxとは何か、2日目はファイル操作、といった具合に章立てが明確なので計画的に学習を進めやすいです。
また付録としてCentOSの学習用仮想マシンのダウンロード手順が載っており、環境構築に悩まず手を動かせる工夫がされています。私も実際にこの本付属のVMイメージを使ってコマンド練習をしましたが、すぐに実行環境を試せるのは初心者には心強いポイントでした。全ページオールカラーで図解もあり、読み物としてとっつきやすいのも魅力です。
留意点として、あくまでLPIC学習の「さわり」を掴むための本なので、この本だけで試験範囲を網羅できるわけではありません。実際、著者自身も「本書で基礎固めをしたら他の本で理解を深めてほしい」と述べています。したがって1週間本でLinuxの土台を作ったら、速やかに公式教科書(あずき本)や問題集(白本)で本格対策に移るのがおすすめです。それでも「右も左も分からない状態でいきなり専門書に突入するより、この入門書でスムーズに学習を開始できた」という声は多く、入門編として非常に評価の高い一冊です。



私はLinux未経験なので、この1週間本から始めようと思います。これを終えたらすぐ試験対策に入れるでしょうか?

良い選択ですね!1週間本でLinuxの基礎用語や操作感に慣れておくと、その後の学習が格段にスムーズになりますよ。ただ、この本だけでは試験の細かな範囲まではカバーしきれません。【次のステップとして必ず公式教科書や問題集に取り組む】必要があります。私の知り合いも未経験からこの本→あずき本→白本という流れで2ヶ月ほどで合格しました。まずは7日間プランを完走して自信を付けてください!

第6位 Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC
図解たっぷりのビジュアル解説で人気の入門書です。LPICとLinuC(日本のLinux試験)の両方に対応した内容で、2023年4月に発売された比較的新しい教材になります。
特徴は、Linuxの基礎知識を約220項目に細分化し、各項目ごとにイラストや図表を交えて解説している点です。専門的な内容も視覚的に理解できるよう工夫されており、実際に読んでみると「なるほど、そういうことか!」と直感的に腑に落ちる説明が多くありました。
また要所要所に確認問題が載っていて理解度チェックができますし、Linux学習環境の構築方法など実践面のフォローも丁寧です。Linux Essentials(入門資格)にも対応しているので、全くの初心者がLinuxの世界に入る入口の本としてピッタリでしょう。私の職場の新人もまずこの本で基礎用語を覚えてからLPIC対策に進んでいました。
ただし本書は「LPIC試験に合格するための対策書」より「Linuxの教養を身につける教科書」という色合いが強いです。そのため試験範囲を完全に網羅しているわけではなく、細かなコマンドオプションなどは載っていない部分もあります。あくまで土台固めや苦手分野の補強用と割り切り、メインのテキストは別途用意するのが無難です。中級者以上には内容が易しすぎるかもしれませんが、初心者目線に立った非常にわかりやすい良書としてランクインしました。



第7位 [試して理解]Linuxのしくみ 増補改訂版
Linuxの内部動作や原理を学べる異色の一冊です。一見LPIC試験対策本とは異なりますが、実際にコマンドを試しながらOSのしくみを理解できる良書で、私もLPIC学習中に併読してとても役立ちました。例えばファイル読み書きの裏側で起こること、プロセス管理やメモリ管理の原理など、Linuxの動作原理を実験を通して解説してくれます。図解も多く直感的に理解しやすいですし、増補改訂版では最新のLinuxカーネルやディストリビューションにも対応しています。
メリットは、単に試験合格のための知識詰め込みではなくLinuxを本質から理解できる点です。私はこの本で得た知識のおかげで、LPICの問題で細かい挙動を問われた際にも「なぜそうなるのか」をイメージしながら答えられました。ただし内容はLPIC試験範囲を大きく超える部分も多く、読み物として面白い反面、試験勉強との直接的な関連は薄いことは注意です。時間に余裕がない場合は無理に手を広げず、重要そうな章だけ拾い読みするのも手でしょう。
本書はどちらかと言えばLPICレベル1合格後に中級者へのステップアップとして読むのもおすすめです。「動かしながらゼロから学ぶLinuxカーネルの教科書」という姉妹本(LPIC2向け)もありますが、まずはこちらのしくみ本で基本を押さえると理解が深まります。LPIC合格後も現場でLinuxを使い続ける予定のエンジニアには、結果的に糧になる一冊です。


![第7位:[試して理解]Linuxのしくみ 増補改訂版
特徴
Linuxの内部動作や原理を学べる異色の一冊
実際にコマンドを試しながらOSのしくみを理解できる
ファイル読み書きの裏側で起こること、プロセス管理やメモリ管理の原理など、Linuxの動作原理を実験を通して解説
図解も多く直感的に理解しやすい
増補改訂版では最新のLinuxカーネルやディストリビューションにも対応
価格:3,520円
ページ数:336ページ
難易度:中級](https://www.goritarou.com/wp-content/uploads/2025/07/image-33-1024x520.png)
第8位 まんがでわかるLinux コマンド&シェルスクリプト基礎編
日経Linuxの人気連載「まんがでわかるシリーズ」を書籍化した、マンガで楽しく学べるLinux入門書です。主人公の新人エンジニアと先輩社員の会話形式でストーリーが進み、コマンド操作や簡単なシェルスクリプトの使い方を学んでいきます。専門知識ゼロのキャラクターが疑問を感じながら成長する物語になっているので、読者も一緒に対話形式で理解を深められるのが魅力です。
私もLPIC勉強の合間にこの本を読みましたが、思わずクスッと笑えるシーンもあって飽きずに読み通せました。図やイラストも満載で視覚的に情報が入ってくるので、文字ぎっしりの参考書に疲れたときの気分転換にもなりました。内容はLinuxコマンドの基礎操作からシェルスクリプトの初歩、そして簡単なネットワーク操作まで幅広く扱っており、LPIC1範囲の導入としてちょうど良いボリュームです。
注意点として、試験対策書ではないためLPICの全範囲をカバーしているわけではありません。「基礎編」という名前の通り入門~初級レベルの内容が中心で、より高度なシェルスクリプトテクニックや深い知識はこの本だけでは身に付きません。そのため、本格的な試験勉強に入る前にLinuxに親しむ目的で読むのが良いでしょう。ちなみに続編として「応用&ネットワーク操作編」や「効率アップ編」なども刊行されており、余力があればそちらも面白く読めます。まずはマンガで楽しく基礎固めをしたい人に最適な一冊です。



第9位 Linux標準教科書(LinuCレベル1対応の無料教材)
「Linux標準教科書」はLPI-Japan(Linux Professional Institute日本支部)が無償公開している公式教材です。PDF版をWebサイトから誰でも無料ダウンロードでき、学校教育の教材などにも広く使われています。内容はLinuCレベル1(LPIC1相当)の試験範囲に対応しており、Linuxの基本コマンドやシステム管理の基礎が網羅されています。私は受験前に最新版(Ver.3.0)のPDFを入手し、通勤中にスマホで読むなどして活用しました。
無料とは思えないほど体系立てて丁寧に書かれており、初心者が独学で学ぶのにも適しています。各章末には演習問題も付いていて理解度チェックもできます。何より完全無料なので、学生さんやまずはお金をかけず勉強を始めたい方には強い味方です。
一方で、公式教材ゆえに文章が教科書的でやや堅苦しい印象も受けました。ボリュームもありすべて独学で消化するのは時間がかかります。また執筆当時からシステムやコマンドの仕様変更があった部分もあり、情報が最新ではない箇所も散見されます。実際、2024年末に最新版が公開されましたが(一部翻訳作業中)、私が使用したときは旧版で説明が難解に感じるところは他の書籍で補うようにしていました。
総じて、Linux標準教科書はあくまで補助教材として位置付け、メインは市販の参考書や問題集に任せる形が良いと思います。公式が出している安心感はありますので、「とりあえず何を勉強すれば?」という段階では目次を眺めたり必要な章だけ読むのも有効です。

第10位 学易(がくい)- LPIC1対応 無料問題集サイト
「学易」は有志が運営するLPIC受験者向けの無料問題集サイトです。Ping-tと並んで名前が挙がることも多く、会員登録すればLPICレベル1の厳選問題を無料で解くことができます。私が利用したときは問題数こそPing-tより少ないものの、良問がコンパクトにまとめられていて短時間で効率よく復習できる印象でした。
サイトのUI(ユーザーインターフェース)は非常にシンプルで使いやすく、余計な広告も無いため快適に学習に集中できます。各問題は選択肢形式で解答し即座に採点結果が出るので、ちょっとした腕試しにも最適です。またログイン後のダッシュボードで弱点分野の分析機能なども提供されており、無料サイトながら痒いところに手が届く作りになっています。
ただし解説は必要最低限で深い理由までは書かれていないものが多いため、理解が不十分な場合は公式教科書などで補完する必要があります。また問題数も有料教材に比べると限定的で、あくまで基礎的な頻出問題の確認用と割り切ったほうが良いでしょう。「学易で全問正解できるようになれば合格ラインは超える」との声もありますが、個人的にはPing-tや白本も併用しつつ総合力を付ける方が安心だと感じました。とはいえ無料でここまで使えるサイトは貴重なので、ぜひ活用してみてください。

以上、LPIC1合格に役立つ参考書・教材を10個紹介しました。
私自身の経験では、「インプット用テキスト + アウトプット用問題集 + 補助教材」のバランスが大切だと痛感しています。具体的には、公式教科書(あずき本)や黒本で知識を体系的に学び、白本やPing-tで問題演習を繰り返し、疑問点はLinux標準教科書や実践系の本で深掘りする、といった学習法です。もちろん人それぞれ合う勉強法は異なりますが、どの教材も実際に合格者たちが太鼓判を押すものばかりなので、自分に必要なものを選んで効率よく学習を進めてください。
最後に、LPIC1に合格するとLinuxの基礎力が証明され自信にも繋がります。最初は覚えることの多さに圧倒されるかもしれませんが、一つ一つ積み上げれば必ずゴールにたどり着けます。
参考書選びに迷ったら本記事を思い出し、自分に合った相棒を見つけてぜひチャレンジしてください。健闘を祈ります!