最終更新日 2025年7月26日

CCNA試験は初心者にとって非常に難しい資格ですが、適切な勉強法と十分な準備があれば合格は可能です。
私自身、新人エンジニアの頃にCCNA学習に取り組み、「難しすぎる…」と何度も感じました。それでも試行錯誤しながら勉強を続け、最終的には合格できました。
難しいと感じるのは普通のことで、むしろそれだけ価値のある資格と言えます。
本記事では、CCNAが難しいと言われる理由や効果的な勉強法、私の実体験に基づいたアドバイスをまとめます。新人エンジニアや異業種から転職を目指す方の参考になれば幸いです。
当方がCCNAに合格した時の勉強方法や使用した参考書は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください!
スポンサーリンクCCNAが難しすぎると言われる理由
CCNAは「難易度が高い」とよく言われますが、それにはいくつか理由があります。特にネットワーク未経験者にとっては、以下のポイントが大きな壁になるでしょう。
難しいと感じる理由 | 説明 |
---|---|
試験範囲が広い 高い合格ライン | 出題範囲はネットワーク基礎、セキュリティ、無線、プログラマビリティなど多岐にわたり、試験合格には8割台後半以上の正答率が求められます。一部分野を捨てて他でカバーするのが難しく、全体を幅広く習得する必要があります。 |
問題文が難解 | CCNA試験の日本語問題は原文の英語を直訳しているためか表現が分かりづらいです。最初は何を問われているのか理解しにくく、慎重に読み解く必要があります。 |
問題数が多く時間が少ない | 試験は約100問を120分で解答する形式です。1問あたり1分程度の計算になり、考え込むと時間が足りなくなります。問題文が難しい分、時間管理もシビアです。 |
実務経験が不足している | 未経験者の場合、ネットワーク機器の設定など実践的なイメージが湧きにくいです。シミュレーション問題で何をしているのか想像しづらく、専門用語にも慣れていないため余計に難しく感じます。 |

私が初めてCCNAに挑戦したときも、上記のすべてに苦労しました。
範囲の広さに圧倒されて何から手を付けるべきか迷い、問題集を解いてみても質問文の意味がつかめず戸惑うことが多々ありました。試験演習では時間ギリギリまで粘りましたが、見直す余裕はほとんどなかったです。こうしたハードルの高さが、CCNAが「難しすぎる」と言われる所以でしょう。

未経験者にとってCCNAが難しいと言われるのはなぜですか?

未経験から見ると、扱う分野が広範すぎて全てが初めての内容だからです。ネットワークの知識ゼロの状態で、LAN・WANやセキュリティから自動化まで幅広く学ぶ必要があります。また、実機に触れた経験がないとイメージが湧きにくいため、試験のシミュレーション問題で戸惑いやすいです。さらに試験問題自体の日本語表現が難解なので、内容を理解するのに時間がかかり、初心者にはなおさら難しく感じられます。
CCNAの試験範囲は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください!

CCNAの難易度はどれくらい?必要な勉強時間と合格率
では、具体的にCCNA合格までにどの程度の勉強時間が必要で、難易度はどれくらいなのでしょうか。私の経験や一般的な目安をまとめます。
受験者の経験 | 学習時間の目安 | 補足 |
---|---|---|
未経験者(初心者) | 約150~200時間以上 | IT基礎知識がほぼ無い場合。毎日2~3時間の学習で2~3ヶ月ほどかかる計算です。 |
経験者(業務でのIT経験あり) | 約100~150時間 | 基礎知識がある場合。要点を押さえれば1~2ヶ月程度で合格可能なこともあります。 |
高速合格した例 | 1ヶ月弱(約30日) | 短期集中で毎日長時間勉強したケース。非常にハードですが、独学で1~2ヶ月で受かる人もいます。 |
個人差はありますが、未経験から独学で合格を目指すなら約3ヶ月(200時間前後)の勉強期間は見ておいた方がよいでしょう。
私も毎日2~3時間の勉強を約2ヶ月半続け、なんとか試験に合格できました。仕事や学校と両立する場合はもう少し長めに計画を取るのが無難です。
また、CCNAの合格率も気になるポイントです。
公式には公表されていませんが、一般には合格率約20~30%程度とも言われます。およそ受験者の二人に一人しか受からない計算で、決して簡単な試験ではありません。
参考までに他のIT資格と比較すると、例えばLinuxの入門資格であるLPICレベル1の合格率は約70%と言われます。CCNAは他の基本資格よりも専門性が高く難しい位置づけと言えるでしょう。
それだけに取得できれば評価も高く、転職やキャリアアップにおいて強力な武器になります。
資格名 | 推定合格率 |
---|---|
CCNA | 約約20~30%前後 |
LPICレベル1 | 約70%程度 |
基本情報技術者試験 | 約50%程度 |
※基本情報技術者試験は分野が広いため一概に比較できませんが、CCNAはネットワークに特化した高度な知識が要求されます。
CCNAの難易度は以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください!

CCNA合格までにどれくらいの勉強時間が必要ですか?

未経験からの場合、目安として200時間前後の学習が必要と言われています。
毎日換算では2~3時間の勉強を約3ヶ月継続するイメージです。
もちろん個人差があり、IT知識がある人なら100~150時間程度(1~2ヶ月)で合格する人もいます。私自身は完全未経験から始めて約2ヶ月半、計180時間ほど勉強して合格しました。一発合格するにはそれなりの時間投資が不可欠です。
試験の合格率はおよそ5割程度とも言われますので、それだけの人が落ちる試験だと念頭に置き、計画的にしっかり勉強することが大切です。

CCNAが難しすぎると感じたときの対策・勉強法
学習を進める中で「もうCCNA無理かも…」と挫折しそうになることもあるでしょう。
そんなときは一人で抱え込まず、以下のような対策や勉強法を試してみてください。私が実践して効果を感じた方法や、先輩エンジニアから教わったコツを紹介します。
対策・勉強法のポイント | 説明 |
---|---|
学習計画を見直す | 広範囲な知識を効率よく習得するため、分野ごとにスケジュールを立て直します。例えば最初の1ヶ月でネットワーク基礎とLAN分野、次の数週間でセキュリティや応用分野など段階的に目標設定すると進めやすくなります。 |
実機やシミュレータで体験 | 文章だけで理解しにくい部分は実機に触れたりシミュレーションを行うことで体感的に覚えます。CiscoのPacket Tracerなどのツールを使えば、ルータやスイッチの設定を仮想環境で試せます。手を動かすことで用語や動作原理への理解が深まり、試験問題のシナリオもイメージしやすくなります。 |
問題演習を繰り返す | 問題集サイトや過去問を活用し、できるだけ多くの問題に挑戦しましょう。私も日本語解説が充実した「Ping-t」というサイトで毎日練習しました。最初は間違えても解説を読んで理解し、徐々に正答率を上げていくことで本番の傾向に慣れます。また、模擬試験形式で時間を計って解く練習も効果的です。 |
仲間や先輩に相談・質問 | 独学でわからない箇所は、遠慮せず詳しい人に質問しましょう。社内の先輩やIT勉強会の仲間に聞くと、教科書だけでは掴みにくかったポイントがクリアになることがあります。人に説明してもらうことで新たな視点が得られ、理解が深まります。 |
スクールや講座を活用 | 独学がどうしても辛い場合、研修スクールの力を借りるのも一つの方法です。最近は未経験者向けにCCNA取得をサポートする無料スクールも存在し、1~2ヶ月の短期集中で高い合格率を誇るところもあります。スクールではカリキュラムが体系立てられており、講師の指導の下で効率良く学べるメリットがあります。スケジュール管理が苦手な方やモチベーション維持に不安がある方は、こうしたサービスの利用も検討してみてください。 |

上記のように、勉強方法を工夫することで「難しすぎる…」状態から抜け出せるかもしれません。
私の場合、特に実機演習と問題演習の繰り返しが効果的でした。
教科書を読んだだけでは理解が曖昧だったSubnetting(サブネット計算)も、自分で設定を試したり問題を解いたりする中でコツがつかめました。また、一人で悩み続けるより誰かに質問して解決する方が圧倒的に早いと痛感しました。
幸い職場にネットワークに詳しい先輩がいたので、「ここが分からないのですが…」と相談し、丁寧に教えてもらえたのは大きな支えでした。独学でもネット上のコミュニティやQ&Aサイトを活用すれば先輩エンジニアの知見を借りることができます。学習仲間を作るのもモチベーション維持につながるでしょう。

CCNAの勉強が難しくて行き詰まったとき、どう対処すればいいですか?

まずは原因を整理して学習計画を見直すことが大切です。
苦手分野ばかりだと感じる場合は、一旦基本に立ち返って重要ポイントからやり直したり、分野ごとに日割りで計画を練り直しましょう。
それでも辛いときは、勉強方法を変えてみるのも有効です。たとえばテキスト中心で飽きてしまったなら、Packet Tracerで実機シミュレーションを試したり、動画講座を利用してみるのも良いでしょう。
逆に手を動かす実習ばかりで全体像が見えなくなったなら、教科書に立ち戻り体系的に整理し直すのも効果があります。
また、一人で抱え込まず周囲に相談することも重要です。「ここが理解できず困っている」と先輩に聞いたり、ネットのQAサイトで質問してみましょう。意外なヒントや効率的な解き方を教えてもらえることがあります。
どうしても独学が辛い場合は、思い切ってスクールに頼るのも一つの手です。プロの指導のもとで学べば短期間で習得できるケースも多いので、必要に応じて検討してください。要するに、行き詰まったら学習法やリソースを柔軟に変えてみることで道が開けるはずです。

まとめ CCNAは難しいが挑戦する価値あり
ここまで述べてきたように、CCNAは初心者にとって決して簡単ではなく、「難しすぎる」と感じるのは当たり前です。
しかし、その難しさを乗り越えて得た知識や資格は大きな財産になります。実際、私も合格までの過程でネットワークの基礎力が飛躍的に高まり、自信につながりました。
以下に本記事のポイントを整理します。
ポイント | 内容 |
---|---|
CCNAの難易度 | 試験範囲が広く問題も難解。未経験者にはハードルが高いが、努力次第で十分合格可能。 |
必要な勉強時間 | 約150~200時間(2~3ヶ月)が一つの目安。計画的に学習を進めることが重要。 |
合格率(難易度の指標) | 公表値はないが約約20~30%前後と推測される。半数しか受からない難関だが、その分取得できれば評価は高い。 |
合格のコツ | 広範囲をまんべんなく学習し、実機体験や問題演習で理解を定着させる。必要に応じて仲間やスクールの助けも活用。 |

それでもCCNAに挑戦する価値はありますか?

はい、挑戦する価値は大いにあります。
CCNA取得を通して習得できるネットワークの知識やスキルは、インフラエンジニアとしての土台になりますし、資格自体も転職市場で高く評価されます。
確かに難易度は高いですが、その分合格できたときの達成感と自信は格別です。
私も苦労しましたが、CCNAに合格したことでネットワークへの苦手意識が消え、キャリアの選択肢が広がりました。
難しいからこそ得られるものも大きいので、興味があるならぜひ挑戦してみてください。困難を乗り越えてCCNAを取得した経験は、今後のエンジニア人生できっと大きな武器になります。どんなに「CCNA難しすぎる…」と感じても、適切な努力を続ければ必ず道は開けます。応援しています!
CCNA取得者の年収について以下の記事で整理しているのでよかったら見てみてください!
