CCNA試験に落ちたらどうする?不合格から再受験で合格した体験談と対策

最終更新日 2025年7月26日

CCNA試験に不合格でも諦める必要はありません。
CCNAは非常に難易度の高い試験であり、一度で合格できない人も珍しくありません。
重要なのは、不合格から何を学び、次にどう活かすかです。

一度失敗した経験を糧に勉強法を見直し、適切な準備をすれば次の再受験で合格できる可能性は十分にあります。実際、知り合いのインフラエンジニアであるK君も初回の試験で不合格を経験しましたが、勉強法を改善することで再挑戦で合格を勝ち取りました。
その体験談とともに、CCNA不合格後に取るべき対策や効果的な学習法を解説します。

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CCNAは難関資格!不合格は珍しくないので次に活かそう

CCNAは決して簡単に合格できる試験ではありません。
毎年のCCNA合格率は20~30%程度と低く、裏を返せば受験者の7~8割は不合格を経験している計算になります。
基本情報技術者試験(国家資格)の合格率と同程度であり、CCNAは「難関資格」に分類される試験です。

一発合格できなかったとしても決して自分を責める必要はありません。むしろ「ここからどうリベンジするか」がその後の結果を大きく左右します。

不合格のショックで落ち込む気持ちはもっともですが、まずは気持ちを切り替えましょう。
「挑戦した自分をしっかり褒め、次は受かると前向きに進むこと」が大切だとよく言われます。

実際、CCNAに一度落ちても珍しくない以上、そこで諦めるのは早計です。失敗は成功のもととも言います。不合格だった経験から弱点や課題を洗い出し、次の再受験での合格につなげましょう。

項目        内容・現状
CCNAの合格率約20~30%と低めで、7~8割の受験者は不合格
難易度基本情報技術者試験と同程度の「難関資格
一度の不合格珍しくない。大切なのは次への再チャレンジ
心構え自己否定せず挑戦した自分を褒め、前向きな気持ちを維持する
新人エンジニア
新人エンジニア

自分だけがCCNAに落ちてしまったのでしょうか…?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

君だけじゃないよ。CCNAは合格率が2~3割程度と低く、むしろ多くの人が一度は不合格を経験しているんだ。大切なのはその経験を踏まえて次にどう対策するかだよ。

CCNAの難易度については以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください!

CCNAは難関資格です

合格率

不合格経験者

不合格は珍しくありません。次に活かしましょう。
CCNAは難関資格です
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自分の不合格原因を分析しよう

次に行うべきは、なぜ不合格だったのか原因を分析することです。
ただ闇雲に再挑戦しても、同じ勉強法や準備不足ではまた失敗してしまうかもしれません。CCNA不合格のよくある原因を確認しつつ、自分に当てはまる点がないか振り返ってみましょう。

原因カテゴリ詳細
勉強時間の不足IT未経験者がCCNAに合格するには約200時間の学習が必要。毎日2時間勉強して3ヶ月以上。明らかに勉強時間が不足している場合は、まず学習時間の確保が急務。
インプット偏重でアウトプット不足参考書や動画によるインプットだけでは解答力が養われない。問題演習や模擬試験を通じてアウトプットを重ねる必要がある。
時間配分・試験形式への不慣れCCNAは100問を120分で解くCBT方式。1問1分のペース配分が求められるため、模擬試験で時間感覚を養うことが重要。
出題範囲の理解不足ネットワーク基礎・セキュリティ・自動化など幅広い出題範囲。特にOSI参照モデルやIPアドレスの基礎理解が弱いと応用問題でつまずきやすい。
丸暗記に頼った勉強問題文と答えの丸暗記だけでは、本番で形式や選択肢が少し変わると対応できない。理解に基づいた学習が不可欠。

上記のどれが自分に当てはまりそうか、試験結果レポートも参考にしながら考えてみてください。
Ciscoの試験結果には分野ごとのスコア指標が示されます。
どの分野で点数を落としたか把握できれば、次回までに重点的に対策すべき弱点が見えてきます。また、「そもそも勉強時間が不足していた」「途中で学習が止まってしまった」など学習プロセス自体の振り返りも重要です。不合格という結果には必ず原因があります。
それを特定して対策を立てることが、次の合格への第一歩です。

よくある不合格原因次回に向けた改善策
学習時間が不足していた学習計画を見直し、200時間を目安に時間確保する(毎日コツコツ継続)
インプット偏重で演習不足問題演習や模擬試験を増やしアウトプット力を強化(時間配分も意識)
丸暗記に頼って理解が不十分暗記ではなく理解重視の勉強に切り替える(理論や原理から理解)
基礎知識の不足・用語に不慣れOSIモデルやIPアドレスなど基礎から復習し、用語や概念を一通り押さえる
試験形式・時間配分に不慣れ模擬試験で練習してCBT形式や時間管理に慣れる(解答順序の工夫など)
新人エンジニア
新人エンジニア

落ちた原因が自分ではよく分からないのですが、どうすればいいでしょうか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

まず試験後にもらえるスコアレポートを確認しよう。どの分野が弱かったかが分かるはずだよ。その上で自分の勉強を振り返って、勉強時間が足りなかったとか丸暗記に頼っていたとか、心当たりのある原因を洗い出すんだ。

不合格の原因を分析しましょう

勉強時間不足

約200時間の学習が必要

アウトプット不足

問題演習・模擬試験が重要

丸暗記に頼った勉強

理解に基づいた学習が不可欠
不合格の原因を分析しましょう
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K君の体験談 丸暗記から理解重視へ勉強法を改善し再合格

ここで、実際にCCNA再受験で合格をつかんだK君の体験談を紹介します。

K君は私の知り合いの若手インフラエンジニアで、CCNA試験で不合格になってしまいました
彼のケースは多くの初学者が陥りがちな失敗パターンでしたが、その後の勉強法見直しによって見事再チャレンジで合格しました。

● 初回不合格時の勉強法(失敗の原因)
K君は試験勉強を始めた当初、ネット上の情報を頼りに参考書の内容を丸暗記する勉強をしていました。さらに、有名な問題演習サイト「Ping-t」でひたすら問題を解きましたが、そのアプローチが問題でした。K君はPing-tの問題と解答をほとんど暗記する形で4周もこなし、知識を詰め込んだのです。

結果、模擬問題では高得点を取れる状態になっていました。
しかし、本番の試験では問題文の表現や数値が少し変わっただけで対応できず、思うように解答できませんでした。「見たことがないパターンの問題が出ると手が止まってしまった」とK君は振り返ります。

これは前述の通り、暗記に頼りすぎて理解が追いついていなかった典型例です。また、K君は試験中にCisco特有の言い回し(いわゆる“Cisco語”)に戸惑ったとも言います。
例えば、問題文中の専門用語や機器設定に関する問いかけの意味を咄嗟に理解できず、タイムロスしてしまいました。これも、用語やコマンドの概念を十分に理解しないまま暗記で進めていた弊害と言えるでしょう。

K君の体験談:初回不合格の原因

参考書の内容を丸暗記

Ping-tの問題をパターン暗記

Cisco特有の言い回しに戸惑い
K君の体験談:初回不合格の原因
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● 再挑戦に向けた改善策(勉強法の見直し)
不合格から立ち直ったK君は、「このままではまた落ちる」と危機感を抱き、勉強法を一から見直しました。まず取り組んだのが、Ping-tの問題一つひとつを納得いくまで理解することでした。
暗記頼みで解いていた頃とは違い、問題と解説を読み込み「なぜその答えになるのか」腹落ちするまで考えるようにしました。

単に正解を覚えるのではなく、選択肢ごとの根拠やネットワーク上の原理を把握していきました。
また、K君は問題文中の数値やパラメータを自分で変えてみて、それでも答えを導けるか試すという工夫していました。
例えばサブネット計算の問題ならIPアドレスやプレフィックス長を変えてみる、といった具合です。
こうすることで、暗記したパターン以外の出題にも柔軟に対応できる力をつけたようです。

加えて、K君は自分が理解できていない専門用語やCisco機器の設定概念が出てきたら、その都度参考書やWebで調べ直しました。OSI参照モデルやルーティングプロトコル、サブネット分割の考え方など基礎的なテーマも含め、曖昧な部分を一つひとつ潰していったのです。暗記中心だった以前とは違い、「なぜそうなるか」を意識して学ぶことでCisco独特の問題文にも慣れていきました。

このように勉強法を大きく改善したK君は、不合格後2か月間じっくり対策を進めました。(毎日仕事終わりに約1時間ずつ勉強を継続したそうです。)
勉強には引き続きPing-tを活用しましたが、新しい視点で問題演習をやり直したことで知識が体系立てて身についたといいます。

そして迎えた再受験本番では、初回には解けなかった応用問題にも落ち着いて対処でき、見事合格ラインに達することができました。K君は「丸暗記をやめ、理解重視に切り替えたことで合格だけでなく実力もついた」と喜んでいました。不合格の悔しさをバネに勉強法を改善したことが、合格への決め手となったのです。

K君 初回不合格の原因K君 再挑戦での改善ポイント
参考書・問題集の内容を丸暗記していた理解できるまで問題の解説や関連知識を調べて納得してから先に進む
Ping-tの問題を機械的に繰り返しパターン暗記問題文の設定や数値を変えて考えるなど応用力を養う練習を取り入れる
専門用語やCisco独特の表現に不慣れだったOSIモデルやIPアドレスなど基礎概念から理解し直し、用語にも慣れる
勉強範囲の理解が浅く応用が利かなかった問題の背後にある原理・仕組みまで深掘りして学習し、知識を体系化
焦りから十分な準備期間を取れなかった※2ヶ月の準備期間で弱点を補強し、自信を持って再受験に臨んだ

※初回試験までの準備期間が短かった可能性もあります(K君は独学で急いで詰め込みすぎたと感じたそうです)。

新人エンジニア
新人エンジニア

初心者向けの勉強法ってありますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

まずはネットワークの基礎をしっかり理解すること。 OSI参照モデルやIPアドレスの仕組みがわかれば、後の学習がスムーズになるよ。いきなり難しい問題集に飛びつくより、基本を固めてから演習に取り組むのがおすすめだ。

K君の改善策

丸暗記から理解重視へ

問題の背景原理を深掘り

応用力を養う練習

2ヶ月間の準備で見事合格!
K君の改善策
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再受験に臨むためのポイント 試験ルールと計画

原因分析と勉強法の改善ができたら、次はいよいよ再受験に向けた具体的な行動です。

不合格後は悔しい気持ちから「すぐにでも受け直したい!」と思うかもしれません。しかし、焦りは禁物です。ここではCCNA再受験のルールと、計画の立て方について押さえておきましょう。

再受験の計画

原因分析

弱点を特定

勉強法改善

理解重視の学習

試験予約

1〜3ヶ月後を目安に
再受験の計画

まず、Ciscoの再受験ポリシーを確認します。

CCNA試験では、一度不合格になると次の受験まで5日間(※試験日+5日)待つ必要があります。
つまり、6日目以降にならないと再試験を受けられません。5日程度はすぐ経ってしまいますが、せっかくの待機期間を有効に使い、落ちた直後の新鮮な記憶のうちに復習を始めると良いでしょう。

また再受験の回数自体に制限はありません。お金と時間さえ許せば何度でも挑戦可能です。もっとも、毎回受験料約42,900円(税込)がかかりますので、できれば回数を重ねず合格したいところです。

再試験の申し込み自体は初回時と同様、ピアソンVUEのサイトから行います。
落ちたとわかった時点で、なるべく早めに次の試験日を予約してしまうのも一つの手です。
人によって適切な準備期間は異なりますが、一般的には不合格から1~3ヶ月以内に再挑戦するケースが多いようです。
長く間隔を空けすぎると勉強した内容を忘れてしまいますし、逆に短すぎると十分な対策ができません。K君も不合格から約2ヶ月後に再受験していますが、その間に弱点補強の勉強時間をしっかり確保していました。自分の弱点に照らして必要な勉強期間を見積もり、次の試験日を計画しましょう。

最後に試験当日に向けて、体調管理メンタル調整も大切です。直前期は無理な徹夜などせず、適度にリラックスしつつこれまでの復習に努めてください。二度目の挑戦ということでプレッシャーもあるかもしれませんが、「ここまで勉強してきた自分なら大丈夫」と自信を持って臨みましょう。

再受験に関するポイント内容
再受験までの待機期間不合格後5日間は受験不可(6日目から再受験可能)
再受験の回数制限なし。何度でも受験可能(※失敗しても諦めず挑戦可能)
再受験時の費用42,900円(税込)(2024年時点)毎回の受験料が必要
再受験までの目安期間1~3ヶ月程度(学習内容を忘れないうちに弱点を補強し再挑戦)
試験予約のタイミング待機期間経過後、早めに試験日を設定する(計画的な勉強のため期限を決める)
心構えプレッシャーに負けず、十分な準備をした自分を信じて試験に臨むこと
新人エンジニア
新人エンジニア

CCNAはすぐに再受験できるのでしょうか?それとも間隔を空ける必要がありますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

Ciscoの規定で不合格後5日間は受け直せないから、6日目以降に再受験可能だよ。回数の制限はないけれど、受験のたびに4万円以上かかるから無計画に何度も受けるのはオススメしない。しっかり準備してから挑もう。

再受験のルール

待機期間

不合格後5日間は受験不可

受験料

毎回42,900円(税込)必要

回数制限

制限なし、何度でも挑戦可能
再受験のルール
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まとめ 失敗を糧に、次こそCCNA合格を目指そう

CCNAに不合格になっても、決してそれで終わりではありません。
むしろ一度の失敗をどう活かすかが、その後の成長を決めます。今回紹介したように、まずは原因を分析して勉強方法を見直すことで、不合格という経験を次の成功へのステップに変えることができます。丸暗記ではなく本質理解を重視した学習に切り替え、弱点分野を集中的に補強すれば、きっと前回とは違う手応えが得られるでしょう。実際、K君も不合格という悔しい経験を糧に地道な努力を重ね、見事に再試験での合格を勝ち取りました。

CCNAは難関とはいえ、多くの先輩エンジニアたちが努力の末に合格してきた試験です。不合格は一時的な通過点に過ぎません。大切なのは「次こそ合格する」という強い意志と計画的な学習の積み重ねです。そして合格を勝ち取った暁には、そのプロセスで培った知識やスキルがエンジニアとしてのあなたの大きな財産になるはずです。

最後に、どうか諦めずにチャレンジを続けてください。失敗から学んだぶん、あなたは確実に前進しています。焦らず着実に力をつけていけば、CCNA合格という目標は必ず達成できるでしょう。応援しています。

再チャレンジ成功のポイントまとめ
不合格は珍しくないので必要以上に落ち込まないこと(多くの人が通る道)
原因分析を行い、自分の弱点や間違った学習法に気付くこと
丸暗記に頼らず、根本原理の理解を重視した勉強にシフトする
OSIモデルなどネットワーク基礎から応用まで体系的に習得し直す
模擬問題でアウトプット練習を積み、試験形式や時間配分に慣れる
再受験までに十分な準備期間を取り、計画的に学習を継続する
自分を信じてポジティブに!失敗を糧に最後まで諦めないこと
新人エンジニア
新人エンジニア

失敗して自信を失ってしまったのですが、最後にアドバイスはありますか…?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

大丈夫、一度の不合格くらいで可能性が閉ざされるわけじゃないよ。君が学んだことはムダになっていないし、改善すべき点にも気づけたはずだ。あとは自分を信じて、諦めずに挑戦し続けよう!

効果的な学習法

基礎概念の理解

OSIモデル、IPアドレスなど

応用問題への挑戦

数値を変えて考える練習

時間配分の練習

模擬試験で感覚を養う
効果的な学習法
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