【Linux】wコマンド使用方法・各項の見方(リソース使用率の確認)

wコマンド使用方法・各項の見方

>>キャパシティープランニングとは

キャパシティープランニングを行う際、今後構築しようとしているシステムがどのくらいの
リソースを必要とするのか確認するためにも、現在のリソースの使用状況を
確認する必要があります。

そこで、使用するコマンドの1つである wコマンドを今回紹介いたします。

キャパシティープランニングについては以下の記事で紹介しているので確認してみてください!

>>wコマンドについて

wコマンドとは

wコマンドは、現在システムにログインしているユーザーと、各ユーザーのプロセス情報を
表示するコマンドです。


ユーザー名を指定してコマンドを使用すると、そのユーザーの情報のみを表示することが出来ます。

ちなみに、1行目のコマンドの表示結果はtopコマンドとほど同じ内容が出力されます。

wコマンドの書式

wコマンドの書式は以下です。

  w 「オプション」「ユーザー名」

wコマンドのオプション

wコマンドで使用できるオプションは以下のようなものがあります。

オプション説明
-h, --no-headerヘッダーを表示しない。
-u, --no-current現在のプロセスおよびCPU時間を計算する際に、ユーザー名を無視する。
※これのオプションを使用するにはルート権限で実行する必要があります。
-s, --shortshort フォーマットを使用します。
ログイン時間、JCPUやPCPUの時間を表示しない。
-f, --fromfrom (リモート・ホスト名) フィールドを表示しなくなります。
--helpヘルプを表示する。
-i, --ip-addrfromフィールドにホスト名の代わりにIPアドレスを表示します。
-V, --versionwコマンドのバージョン情報を表示する。
-o, --old-style古い形式の出力。
アイドル時間が1分未満の場合、空白を表示する。
user指定されたユーザーに関する情報のみを表示する。

wコマンドの出力内容

以下は実際にwコマンドを実行したときの出力内容です。

[root@localhost test]# w
(1)10:01:54 (2)up 15:51,  (3)2 users,  (4)load average: 0.18, 0.19, 0.11
(5)USER   (6)TTY   (7)FROM          (8)LOGIN   (9)IDLE (10)JCPU  (11)PCPU (12)WHAT
   test     :0       :0               15 9月22    ?xdm?   9:51   0.41s   /usr/libexec/gnome-session-binary --sess
   test     pts/0    :0               15 9月22    1.00s   0.56s  9.76s   /usr/libexec/gnome-terminal-server
[root@localhost test]# 

wコマンドで表示される各項目が表している内容は以下です。

項目説明
(1)現在時刻
(2)システムが稼働している時間
(3)現在システムにログインしているユーザー数
(4)システム負荷の平均値。
左から過去 1 分、5 分、15 分の平均負荷を表示。
(5)USERユーザー名。
(6)TTY端末名。
(7)FROMリモートホスト名。
(8)LOGINログイン時刻。
(9)IDLEアイドル時間。
(10)JCPU当該端末から実行されている全プロセスが使用したCPU時間。
JCPU時間には、過去のバックグラウンド・ジョブは含まれませんが、
現在実行中のバックグラウンド・ジョブは含まれます。
(11)PCPUWHAT欄に表示されているプロセスが使用したCPUの時間。
(12)WHAT実行されているコマンド。

wコマンドが使用しているファイル

uptimeコマンドは以下の2種類のファイルを使用します。

1./var/run/utmp
2./proc

/var/run/utmpファイルは、ログインしているユーザーの数を特定するために使用、
/procファイルは、プロセス情報を取得するために使用します。

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良かったら参考にしてみてください!




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