【チートシート】LPIC300 頻出460単語 |試験範囲を全カバー!LDAP・Kerberos・Samba・NFSまで徹底網羅

最終更新日 2025年10月15日

はじめに

LPIC-300(Mixed Environment)は、LinuxとWindowsを統合管理する“上級者向け試験”です。

Version 3.0では、LDAPディレクトリサービス、Kerberos認証、SambaによるAD連携、NFS・SSHを含むクライアント管理が中心となっています。

この記事では、LPIC-300で頻出の約460用語をまとめました。

是非学習の参考にしてみてください!

スポンサーリンク

① LDAP ディレクトリサービスの構築と管理(301)

LDAPはLinux・Windows間の「認証の中核」です。
OpenLDAPの構成、スキーマ、ACL、TLS設定、レプリケーション、バックアップが出題範囲。
特に cn=config 形式の動的設定や syncrepl レプリケーションは頻出。
ACL・TLS・schema・replication の4点を重点的に理解すると得点源になります。

スポンサーリンク
用語意味主な使い方や構成要素試験でのポイント
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)階層構造のデータベースにアクセスするためのプロトコルTCP/UDPポート389を使用し、ディレクトリ情報を検索・参照するLDAPは“軽量なX.500”として設計されたことを理解する
slapdOpenLDAPのサーバデーモン/etc/openldap/slapd.conf または cn=config(動的設定)を使用slapd.conf形式とcn=config形式の違いを区別する
slapd.confOpenLDAPの旧形式設定ファイルスキーマ、ACL、データベース設定などを記述新形式cn=configへの移行が推奨される点を押さえる
cn=configOpenLDAPの動的設定ディレクトリ設定をLDAPエントリとして管理可能slapcat/slapaddでの編集ではなくldapmodifyで変更する
slapcatデータベースの内容をLDIF形式で出力バックアップやデータ移行に使用slapcatはslapd停止中でも実行可能
slapaddLDIF形式のデータをインポート新しいディレクトリの初期化に利用slapd停止中に実行する必要がある
slapindexインデックス再構築ツールattribute index 再生成に利用slapd停止が必要、index定義後に実施
ldapsearchLDAPクエリを行うコマンドldapsearch -x -b "dc=example,dc=com"匿名バインド(-x)とSASLバインドの違いを理解
ldapadd / ldapmodifyLDAPエントリの追加・変更ツールLDIFファイルを指定して実行ldapmodify -a オプションで新規追加可能
ldapdeleteエントリ削除コマンドDNを指定して削除誤削除防止のためにfilter指定を確認する
LDIF(LDAP Data Interchange Format)LDAPデータのテキスト表現形式.ldif拡張子を持ち、属性: 値の形式で記述backup・restoreや移行時の標準フォーマット
DIT(Directory Information Tree)ディレクトリ階層構造dc、ou、cnなどの属性を階層的に配置DIT設計時に命名規則を守ることが重要
DN(Distinguished Name)エントリの一意識別名例:cn=admin,dc=example,dc=comDNとRDNの違いを理解する
RDN(Relative Distinguished Name)DNの一部、親からの相対名例:cn=adminDN構築時に階層を意識する
dc(domainComponent)ドメイン名の要素dc=example,dc=com のように使用DNS名との対応関係を理解
ou(organizationalUnit)組織単位を表す属性ou=People, ou=Groups など構造設計時によく使われる基本要素
cn(commonName)一般的な名前属性cn=admin, cn=user01 など多くのオブジェクトで用いられる標準属性
uidユーザID属性uid=user1 などPOSIXアカウントと連携時に必須
gidNumber / uidNumberUNIXアカウント識別子NSS/SSSDと連携時に使用LDAPユーザのUNIXログイン統合に必要
objectClassエントリの種類を定義inetOrgPerson, posixAccountなどスキーマの定義理解が必要
inetOrgPersonユーザエントリの標準objectClasssn, givenName, mail などを保持LDAPユーザの標準構造として頻出
posixAccountUNIXアカウント属性クラスuidNumber, gidNumber, homeDirectory などLDAPとNSS/PAM連携で使用
posixGroupUNIXグループクラスcn, gidNumber, memberUid 属性UNIXグループ連携で重要
schema属性やobjectClassの定義集合/etc/openldap/schema 以下に配置カスタムスキーマ追加時の編集方法を理解
core.schemaOpenLDAP標準スキーマinetOrgPerson, organizationなどを含む必須スキーマとしてロードされる
cosine.schemaインターネット属性拡張スキーマmail, labeledURI などの属性を定義inetOrgPerson利用時に必須になることがある
nis.schemaUNIX互換スキーマposixAccount, posixGroupなどを含むUNIX連携での利用頻度が高い
custom schema独自拡張スキーマ企業独自属性を追加OID管理が重要(1.3.6.x など)
OID(Object Identifier)スキーマ識別用番号例:1.3.6.1.4.1.1466.344重複禁止、企業独自OIDの申請可能
access control(ACL)アクセス制御ルールaccess to 属性 by 誰 認可匿名・認証済みの区別理解が必須
olcAccesscn=config形式でのACL設定olcDatabase={1}mdb,cn=config配下に記述ldapmodifyで設定変更
SASL(Simple Authentication and Security Layer)認証拡張フレームワークDIGEST-MD5, GSSAPI などの方式をサポートKerberos連携のベース技術
GSSAPI(Generic Security Service API)Kerberosベースの認証APIldapsearch -Y GSSAPI などで利用LDAPとKerberos連携で試験頻出
TLS/SSL通信暗号化プロトコルポート636(LDAPS)使用olcTLSCertificateFile等の設定理解
olcTLSCertificateFileサーバ証明書のパス指定/etc/openldap/certs/server.pem など秘密鍵と証明書の整合性確認
olcTLSCACertificateFileCA証明書指定クライアント検証用に必要双方向認証構成時に重要
replicationデータ複製機能master-slave, multi-mastersyncrepl設定を理解
syncreplOpenLDAPの複製設定構文provider, bindmethod, searchbase などcn=configで設定管理
delta-syncrepl差分レプリケーション方式changelogDB利用大規模環境での負荷軽減
rid(Replica ID)レプリケーション識別子各slaveで固有番号を付与重複禁止、競合防止に重要
contextCSNレプリカ間同期状態識別子データ変更の最終状態を表すレプリケーションの整合性確認に使用
slaptest設定ファイル検証ツールslaptest -f /etc/openldap/slapd.confcn=config変換にも利用可能
slapaclACL評価テストツール指定DNに対するアクセス権確認ACLデバッグで利用
back-mdbデフォルトのバックエンドデータベース高速・堅牢なMemory-Mapped DBback-hdbは非推奨化されている
back-hdb旧バックエンド形式BDB互換のツリー構造現在はback-mdb推奨
olcDatabaseデータベース設定項目olcDatabase={1}mdb,cn=configデータ保存パスやインデックス設定を含む
olcSuffixデータベースのルートDN指定例:dc=example,dc=com一貫性確保のため1DBに1suffix
olcRootDN管理者DNcn=Manager,dc=example,dc=comslapd.confでのrootdn相当
olcRootPW管理者パスワードhashedで保存(slappasswdで生成)平文パスワード禁止
slappasswdパスワードハッシュ生成ツールSHA, SSHA, MD5など対応{SSHA}形式で保存される
olcDbDirectoryデータベースファイル格納ディレクトリ/var/lib/ldap など権限設定(ldap:ldap)を忘れない
olcDbIndex属性のインデックス設定eq, pres, sub などのタイプ指定検索速度最適化に重要
olcDbCacheSizeキャッシュサイズ設定メモリチューニングに関係大規模環境での性能最適化に使用
pam_ldapPAM認証用LDAPモジュール/etc/ldap.conf に設定pam.dとの連携理解が必要
nss_ldapNSS用LDAPモジュール/etc/nsswitch.conf と連携getent passwd で動作確認
sssdSystem Security Services DaemonLDAP/Kerberos統合認証デーモン近年はnss_ldapよりSSSDが主流
sssd.confSSSD設定ファイル[domain/example.com], [sssd], [nss]など認証・キャッシュ設定が試験対象
authconfig / authselect認証設定ユーティリティRHEL系ディストリでSSSD設定補助GUI/CLI両方で設定可能
ldap.confLDAPクライアント設定ファイル/etc/openldap/ldap.confBASE, URI, TLS設定理解
BASELDAPクライアント検索ベースDNdc=example,dc=com全クエリの検索範囲に影響
URILDAPサーバの接続先指定ldap://ldap.example.comLDAPSはldaps://を使用
STARTTLS通信の動的暗号化開始389ポートでも暗号化可能openssl s_clientで検証可能
replication log(changelog)レプリケーション用変更ログdelta-syncreplで使用データ不整合時の再同期確認
backup & restoreデータ保全手順slapcat → slapaddバージョン互換性注意
monitoringcn=Monitorディレクトリslapd統計情報を保持ldapsearchで統計確認可能
cn=Subschemaスキーマ情報を保持するエントリ属性一覧を確認可能schemaの確認に使用
olcLogLevelログレベル設定stats, acl, sync など指定可能デバッグ時に利用
rsyslog連携slapdログをsyslogで管理local4.* /var/log/slapd.logログローテート設定も確認
memberOf overlayグループ所属逆参照機能グループ検索を高速化Active Directory互換性に寄与
refint overlay参照整合性確保削除時に関連エントリ更新データ整合性維持に必須
ppolicy overlayパスワードポリシー拡張有効期限、履歴、強度設定セキュリティ管理で重要
auditlog overlay変更履歴出力LDIF形式で保存監査要件対応に使用
translucent overlayローカル属性オーバーレイ外部LDAP属性を上書き認証統合時の特殊用途
relay backendLDAP転送用バックエンド外部ディレクトリへ転送フロントLDAP構成に使用
chain overlayリファラル自動フォローreferral自動解決クライアント側設定不要
proxy backendLDAPプロキシ下位サーバへ転送負荷分散や統合時に利用
slapd -dデバッグモード起動ログレベルを指定可能設定トラブル時に有効
LD_LIBRARY_PATHslapd実行時のライブラリパス一部環境で必要OpenSSL連携時に確認
TLSVerifyClientクライアント証明書検証設定never, allow, demandなど双方向TLS時に重要
olcSecurityセキュリティパラメータ設定ssf(minimum encryption level)認証強度の強制に使用
olcIdleTimeoutセッションタイムアウト設定秒単位で指定不要接続の切断制御
olcConcurrency同時スレッド数設定性能チューニング用CPUコア数に合わせ最適化
cn=Configバックアップ設定データのバックアップslapcat -n 0設定レベルのバックアップ理解
cn=Config復元設定のリストアslapadd -n 0運用時の復旧に重要
ldapwhoami現在の認証ユーザ確認-Y GSSAPIなどと併用認証トラブル解析に使用
SASL realm認証ドメイン指定saslRealm: EXAMPLE.COMKerberos連携時に必須
tls_cacertdirCA証明書ディレクトリ/etc/openldap/cacertshash化(c_rehash)が必要
password policy DNパスワードポリシー設定DNcn=default,ou=policies,dc=example,dc=comppolicy overlayで参照される
olcThreadsスレッド数指定同時クエリ処理数高負荷環境の最適化
olcDbCheckpointDBチェックポイント間隔kbyte数・時間指定可能障害時のリカバリ性能に関係
indexタイプ eq/pres/sub検索タイプ指定eq=等価, pres=存在, sub=部分一致検索性能改善に必須
replication provider/consumer複製の役割provider=マスター, consumer=スレーブ双方向構成時に整合性維持
bindDNレプリケーション認証ユーザcn=replicator,dc=example,dc=combindmethod=simple時に使用
bindmethod認証方式指定simple / sasl / GSSAPIセキュリティ方針で選択
searchbaseレプリケーション対象ベースDNdc=example,dc=com部分同期設定も可能
retry同期再試行設定60 + 5 + 300接続切断時のリトライ制御
timeout同期タイムアウト設定秒単位で指定通信遅延環境で調整
スポンサーリンク

② ネットワーク認証とセキュリティ(302)

Kerberos・SASL・PAM・SSSDによる統合認証とTLS通信がテーマ。
KerberosのTGT/TGSフロー、/etc/krb5.conf の構成、PAMモジュールの順序は確実に押さえる。
sssd.conf の設定やLDAP+Kerberos連携も実務的に重要。
セキュリティ対策としてTLS証明書・パスワードポリシー・時刻同期も出題されます。

用語意味主な使い方や構成要素試験でのポイント
Kerberosチケットベースの認証プロトコルKDC・TGSを利用し、暗号化チケットで認証を行う対称鍵方式(共通鍵暗号)を利用する点を押さえる
KDC(Key Distribution Center)Kerberosの中核となる認証サーバAS(Authentication Server)とTGS(Ticket Granting Server)を含む「KDC=AS+TGS」で構成される点を理解
AS(Authentication Server)クライアント初回認証を担当パスワードからTGTを発行ユーザ名と鍵を用いて初回ログイン認証を行う
TGS(Ticket Granting Server)サービスアクセス時にTGSチケットを発行ASで発行されたTGTを用いて要求TGT→TGS→Service Ticketの流れを理解
TGT(Ticket Granting Ticket)サービスチケット取得用の中間チケット有効期限付き、暗号化されている再認証を減らすためのキャッシュ的役割
Service Ticketサービスにアクセスするための認証トークンTGSから発行される対象サーバとの共通鍵で暗号化される
krb5.confKerberosクライアント設定ファイル/etc/krb5.conf に配置[libdefaults], [realms], [domain_realm]を理解
/etc/krb5.keytabサーバ秘密鍵を保存自動認証用、kinit不要でログイン可能サービスプリンシパルと紐づく
kinitKerberosチケット取得コマンドkinit user@REALM認証成功でTGTが発行される
klistKerberosチケットの確認klist -lでキャッシュ確認有効期限や発行元を確認可能
kdestroyチケットキャッシュの削除セキュリティ目的で使用ログアウト時に自動削除することも可能
realmKerberosの管理ドメイン大文字表記(例:EXAMPLE.COM)DNSドメインとは区別される
principalKerberosのユーザ識別名形式:user@REALMサービスの場合はhost/server@REALM
keytabサーバ側秘密鍵ファイル/etc/krb5.keytabに格納klist -kで内容を確認
kadminKerberos管理ツールユーザ・ポリシー・鍵登録管理サーバ上で実行
kadmindKerberos管理デーモン管理要求(addprinc等)を受け付けTCPポート749を使用
kdb5_utilデータベース管理ツールcreate, dump, load などバックアップ・復旧で使用
kadmind5.aclKerberos管理権限設定管理者や操作範囲を定義ACL構文を理解する必要あり
krb5kdcKDCデーモンポート88/TCP・UDPサーバ起動確認はsystemctl status krb5kdc
krbtgt特殊プリンシパルTGT発行用アカウント自動生成される(krbtgt/REALM)
PAM(Pluggable Authentication Modules)認証をモジュール化した仕組み/etc/pam.d/ 以下でサービス単位設定認証順序と制御フラグを理解
/etc/pam.d/system-authPAMの共通設定ファイルほとんどのサービスがこれを参照include指定の理解が必要
pam_unix.so標準UNIX認証モジュール/etc/passwd, /etc/shadow を参照最後にlocal fallbackとして使用されることが多い
pam_ldap.soLDAP認証用モジュール/etc/ldap.conf で設定LDAP連携の基本となる
pam_krb5.soKerberos認証モジュールKerberosチケットを使用LDAP+Kerberos連携で頻出
pam_sss.soSSSD認証モジュールSSSDを介して統合認証RHEL 8以降では標準的手法
pam_tally2 / pam_faillock認証失敗回数の制限ロックアウトポリシーの設定に使用セキュリティ強化の観点で出題される
SSSD(System Security Services Daemon)LDAP/Kerberos統合認証デーモン認証キャッシュ、オフライン認証対応nss_ldapより新しい仕組み
/etc/sssd/sssd.confSSSD設定ファイル[domain/example], [sssd], [nss]permission: 600でなければ起動失敗
sssd_nssNSSプラグインLDAPからユーザ情報取得getentコマンドで確認できる
sssd_pamPAMプラグイン認証リクエストをSSSDに中継パスワード変更要求もサポート
sssd_beバックエンドモジュールLDAP, AD, IPAなどを統合各ドメイン別の設定が可能
nsswitch.conf名前解決とユーザ情報の検索順序passwd, group, shadow, hostsなどLDAPを追加する構文を理解
authselectRHELの認証設定ツールsssd, winbind, local等を簡易設定GUI・CLI両対応、RHEL8以降標準
NSS(Name Service Switch)名前サービス統合メカニズムローカルファイルとLDAPを連携sssd経由で取得できる構造を理解
GSSAPI(Generic Security Service API)Kerberos認証API標準LDAPやSSHなどで利用SASL経由の認証実装で重要
SASL(Simple Authentication and Security Layer)アプリケーション認証の共通フレームDIGEST-MD5, GSSAPI, PLAINなどをサポートLDAPやSMTPで多く使われる
SASL mechanism認証メソッド種別PLAIN, LOGIN, GSSAPIなど暗号化レイヤーとの関係を押さえる
/usr/lib/sasl2/SASLモジュール格納ディレクトリmechlist確認で利用可使用するメカニズムに応じた設定要
mechlistSASL利用メカニズムリスト例:GSSAPI, PLAIN利用可能な認証方式を確認
/etc/saslauthd.confsaslauthd設定ファイルldap_servers, mech, search_base等LDAP認証連携時に必要
saslauthdSASL認証デーモンPAM, LDAP, Kerberosに連携systemctlで起動確認可能
TLS(Transport Layer Security)通信暗号化プロトコルSSLの後継、バージョン1.2/1.3主流OpenLDAPやメール通信でも利用
SSL証明書通信暗号化と認証に使用公開鍵+署名有効期限・CN一致が重要
CSR(Certificate Signing Request)証明書署名要求openssl req -new -key server.key -out server.csrCA署名の前段階
CA(Certificate Authority)証明書を発行する機関ルート・中間CAで階層化自己署名CAの作成方法も出題される
openssl暗号関連コマンド群証明書生成・確認・暗号化openssl x509 -in cert.pem -textで内容確認
Diffie-Hellman鍵交換共通鍵を安全に生成する方式TLSなどで使用鍵交換の仕組み理解が必要
AES共通鍵暗号方式TLSやKerberosで使用速度と強度のバランスが良い
HMACメッセージ認証コードハッシュ+秘密鍵で改ざん検知SHA256などと組み合わせ使用
RC4旧式のストリーム暗号Kerberos v4などで利用されていた現在は非推奨
GPG(GNU Privacy Guard)公開鍵暗号ツールメールやファイルの署名・暗号化鍵ペア生成・インポートコマンド確認
gpg –gen-key鍵ペア生成対話式でRSA等選択秘密鍵保護パスフレーズも設定
gpg –export / –import公開鍵共有・受信信頼レベル管理が必要fingerprint確認が重要
gpg –sign / –verifyデジタル署名送信者認証と改ざん検出SHA256署名などで試験頻出
SSH(Secure Shell)暗号化されたリモート接続公開鍵・秘密鍵で認証パスワード認証より安全
~/.ssh/authorized_keys許可された公開鍵リスト接続ユーザ毎に設定権限600でないと無効
sshd_configSSHサーバ設定ファイルPermitRootLogin, PasswordAuthentication等鍵認証優先設定が問われやすい
ssh-agent鍵管理エージェント一度入力したパスフレーズを保持ssh-addで鍵を登録
ssh-keygen鍵ペア生成ツール-t rsa -b 4096 などで生成コメント・パスフレーズ指定を理解
known_hosts接続先ホストの公開鍵DBホスト認証に使用初回接続時に登録される
Fail2banログ監視によるブルートフォース対策sshdログなどを監視/etc/fail2ban/jail.confで設定
firewalld動的ファイアウォールzone, service, rich rule等で制御LDAP/TLS/Kerberosポート開放設定が出題
nftables新世代パケットフィルタiptablesの後継設定構文が異なる点を理解
iptables旧来のパケットフィルタfilter/nat/mangleテーブルINPUT, OUTPUT, FORWARDを理解
SELinuxアクセス制御機構enforcing, permissive, disabledLDAP/Samba動作時に影響することがある
getenforce / setenforceSELinuxモード確認・変更試験中のトラブル原因にされやすいaudit2allowで許可ルール生成できる
auditd監査ログ収集デーモン/etc/audit/audit.rules設定ファイルアクセス監査設定が出題される
tcpdumpパケットキャプチャツール-i eth0 port 389などLDAP/TLS通信確認で活用
wiresharkGUIパケット解析ツールプロトコル層詳細分析TLSハンドシェイクやGSSAPIトレース確認
failover認証認証サーバ障害時の冗長化SSSDやKerberosでサポート複数サーバ指定方法を理解
password policyパスワード強度ポリシー最小長・履歴・期限LDAP ppolicy overlayと併用可能
krb5_realmsKerberosドメイン設定/etc/krb5.confの[realms]で指定DNS SRVレコード連携も確認される
DNS SRVレコードサービス自動発見_kerberos._udp.example.comKerberos自動検出に必須
LDAP + Kerberos統合一元認証基盤sssdやpam_krb5で連携同一UID・Realm統合設定に注意
OpenSSL verify証明書検証コマンドopenssl verify -CAfile ca.pem cert.pem鎖の整合性チェックに利用
PKCS#12証明書+秘密鍵の複合形式拡張子.p12 / .pfxブラウザやWindows移行で利用
OCSP証明書失効確認プロトコルOnline Certificate Status Protocol失効リスト(CRL)と併用される
CRL(Certificate Revocation List)失効証明書一覧openssl crl -in crl.pem -text有効期限管理と併せて出題
sssd_cache認証情報キャッシュオフライン認証時に使用キャッシュTTL設定が試験対象
Kerberos clock skewクライアントとサーバの時刻差±5分以内に収める必要ntpd/chronyd設定が必須
chronyd時刻同期デーモンsystemdベースのNTP代替Kerberos認証エラー防止に必須
/etc/chrony.confchronyd設定server pool.ntp.org iburstdriftfileやallow設定も確認される
GSSAPI + LDAPセキュアLDAP認証統合ldapsearch -Y GSSAPIで使用SASL経由でのシングルサインオン実現
スポンサーリンク

③ Sambaとファイル共有(303)

Samba4によるActive Directoryドメインコントローラ構築が中心。
smb.conf のセクション構成、net ads join によるドメイン参加、winbind 連携設定を理解。
ファイル共有では valid users・vfs_audit・map acl inherit など実務的設定も登場。
AD連携・アクセス制御・ログ監査・VFSモジュールが得点のカギです。

用語意味主な使い方や構成要素試験でのポイント
SambaLinuxでWindows共有を実現するソフトウェアSMB/CIFSプロトコルを実装ファイル共有・認証・ADドメイン構築が可能
SMB(Server Message Block)Windows系ファイル共有プロトコルTCPポート445で通信CIFSはSMB1の拡張版、SMB3が最新
CIFS(Common Internet File System)SMB1の改良版プロトコルSMB2以降で置換済み現在は非推奨、互換用のみ使用
SMB2/SMB3高速化・暗号化対応の新世代SMBSMB2でパイプライン化、SMB3で暗号化導入互換性とパフォーマンス改善に注意
/etc/samba/smb.confSambaのメイン設定ファイル[global], [homes], [share]セクション設定構文・パラメータの意味を理解
[global] セクション全体設定を記述workgroup, security, server role等サーバモードを指定する重要項目
[homes] セクション各ユーザのホームディレクトリ共有自動でユーザディレクトリを共有ログインユーザ名と同名でマウントされる
[share] セクション任意の共有領域設定path, valid users, browsable等アクセス権とセキュリティ制御に注意
workgroupWindowsワークグループ名デフォルト=WORKGROUPAD連携時はREALMと一致させることが多い
netbios nameサーバのNetBIOS名Windowsから見える共有名短い識別名を設定する
security パラメータ認証モード指定user, share, domain, adsadsはActive Directory連携時に使用
security = userユーザ単位認証最も一般的なモードSambaサーバが認証を担当
security = share共有単位認証古い方式(非推奨)SMB1時代の互換目的でのみ使用
security = adsActive Directory認証Kerberos連携が必要ドメイン参加前提の構成
passdb backend認証情報の保存先指定tdbsam, ldapsam, smbpasswdAD連携時はldapsamが主流
tdbsamSamba標準のローカルDB認証/var/lib/samba/passdb.tdb小規模環境向け
smbpasswd旧形式のパスワードファイル/etc/samba/smbpasswd現在は非推奨
ldapsamLDAPバックエンドを使用LDAPサーバと連携AD連携・大規模環境で使用
pdbeditSambaユーザ管理コマンド-a(追加), -L(一覧), -x(削除)LDAP利用時も内部DB同期が必要
smbpasswd コマンドSambaパスワード登録smbpasswd -a userPAM認証と独立した管理
testparmsmb.confの構文チェックツールエラー検出や設定確認デバッグ時の基本コマンド
smbdファイル共有デーモンTCPポート445を使用メインサービス、systemd経由で起動
nmbdNetBIOSネーム解決デーモンUDP137,138SMB1環境でのみ必要(SMB2以降は不要)
winbinddWindowsドメイン統合デーモンAD認証・SIDマッピングLinuxユーザとドメインユーザの統合に必須
wbinfowinbind情報確認コマンドwbinfo -u, wbinfo -gドメイン参加確認に利用
net ads joinADドメインへの参加コマンドnet ads join -U Administrator成功後、Kerberosチケット確認
net rpc joinNT4ドメイン参加用コマンド古い互換モードsecurity=domain構成で使用
realmActive Directoryのドメイン名EXAMPLE.COMなど/etc/krb5.confと一致させる必要あり
idmap configUID/GIDマッピング設定backend, rangeを指定winbind連携でUID重複を防ぐ
idmap backendSID→UID変換方式指定tdb, rid, ad, ldap等rid=自動計算、ad=属性参照型
ridバックエンドSIDからUID/GIDを自動生成計算式ベースで一貫性維持複数DC構成でも衝突しにくい
adバックエンドAD属性を直接利用sssd/ldapと整合性が取れるRFC2307拡張が必要
winbind use default domainドメイン名省略を許可yes推奨ログイン名簡略化に便利
kerberos methodKerberos利用設定secrets and keytabなどADドメイン参加時に必須
dedicated keytab fileKerberos keytabファイル指定/etc/krb5.keytabサービスプリンシパル管理に必要
map to guest無効ユーザの扱いBad User → guest匿名共有構成時に使用
guest accountゲストユーザ名指定nobody などセキュリティ面で制限注意
valid usersアクセス許可ユーザ設定valid users = user1, @group共有アクセス制御の基本
invalid usersアクセス拒否ユーザ設定rootを除外する設定に利用セキュリティ強化策
read only読み取り専用設定yes/nodefaultはyesなので注意
write list書き込み許可ユーザ特定ユーザのみ書き込み可読み取り専用共有でも例外設定可能
create mask / directory maskファイル・ディレクトリ権限指定例:0775, 0644共有作成時のパーミッション制御
force user / force group共有ファイルの所有者指定例:force user = shareuserアクセス統一に便利
browseable共有を一覧表示対象にするyes/no一部非表示共有で使用($付与でも可)
hosts allow / deny接続元制限192.168.1. / ALL などネットワークアクセス制御に有効
log fileログ出力先/var/log/samba/log.%mトラブルシューティングで重要
max log sizeログファイル上限KB指定5000など自動ローテート設定も可能
vfs objectsSambaの拡張モジュールrecycle, audit, acl_xattrなど特殊機能追加に利用
vfs_recycleごみ箱機能削除ファイルを隔離保存“誤削除防止”で出題されやすい
vfs_auditアクセス監査ログ出力読み書き操作をsyslogへ記録セキュリティ・監査対策に利用
vfs_acl_xattrACLを拡張属性に保存Windows互換ACLを再現“map acl inherit”と併用
map acl inheritACL継承制御yesにすると親ACLを引き継ぐNTFS互換設定で出題される
server roleSambaの役割設定standalone, member, active directory domain controller役割の違いを理解する
server role = active directory domain controllerSambaをAD DCとして動作内部DNS/Kerberosを含むSamba4から可能になった
samba-toolSamba管理CLIツールdomain, user, dns, fsmo等の管理Samba4管理で中心的コマンド
samba-tool domain provision新しいADドメインを作成–use-rfc2307オプションありLDAP+Kerberos自動構成を行う
samba-tool user createADユーザ作成パスワード指定含むWindowsからも認識される
samba-tool group addmembersグループへのメンバ追加domain users等の管理GUI代替として覚える
samba-tool fsmo showFSMOロール確認PDC Emulator等の役割確認マルチDC環境での責任確認
samba-tool dns add内蔵DNS管理A, SRVレコード追加Kerberos動作に必須なSRV確認
samba-tool drs replicateドメインコントローラ間同期レプリケーション状態を確認AD複製トラブル時の確認コマンド
net rpc rights grant管理権限付与“SeMachineAccountPrivilege”などドメイン参加権限付与で使用
samba_dnsupdate内蔵DNSの自動更新/usr/sbin/samba_dnsupdateSRV/Aレコード更新の自動化
dns forwarder上位DNS指定/etc/resolv.conf相当名前解決トラブル時の確認点
smbstatus現在の接続状況確認ロック中ファイルや接続ユーザを表示ファイルロックトラブル解析に使用
smbclientSMB共有アクセス用CLIツールWindowsのnet useに相当smbclient -L server で一覧表示
mount -t cifsCIFS共有マウント//server/share /mnt/shareユーザ・パスワード指定で接続
credentialsファイルCIFSマウント認証情報username, password記載fstabに利用しやすい
/etc/fstab CIFS設定自動マウント設定_netdev, credentials=/root/.smbcredOS起動時マウントに便利
smbcontrolデーモン制御コマンドreload-config, close-share等設定反映やデバッグに使用
net usershare一般ユーザ共有作成コマンドデスクトップ共有向け家庭用用途で試験外のこともある
smb.conf include外部設定ファイル読込include = /etc/samba/extra.conf管理分割に利用
encrypt passwordsパスワード暗号化送信設定yes推奨平文パスワード送信は非推奨
lanman auth古い認証互換設定no推奨SMB1互換性用、セキュリティリスク
ntlm authNTLM認証許可設定yes/noKerberos導入後はnoが推奨
client min protocol / max protocolSMBバージョン制限SMB2_02~SMB3_11などセキュリティ方針で制御
signing requiredパケット署名必須化yes推奨改ざん防止で重要
smb encrypt通信暗号化設定required / desired / offSMB3以降対応
dfs(Distributed File System)分散共有管理dfs rootで設定Sambaでもサポートあり
spoolssプリンタスプーラサービスAD連携時に自動起動SMB経由印刷機能の基盤
cups integrationCUPSとの連携印刷printing = cupsLinuxサーバプリンタ共有に使用
wins supportWINSサーバ有効化yes/noNetBIOS名解決用、SMB1環境のみ
wins server外部WINSサーバ指定IPアドレス指定Windowsとの互換維持に必要
dns proxyDNSフォールバック設定yes/noWINS解決失敗時に利用
logon path / logon scriptローミングプロファイル指定Windowsログオン時に実行Samba PDC構成で出題
profile aclsプロファイルACL管理yes推奨Windowsクライアント互換性確保
ldap admin dnLDAP管理者DN指定ldapsam利用時に必要smbpasswdと同期設定が出題される
ldap suffixLDAPベースDN指定dc=example,dc=comSamba-LDAP統合構成で必要
ldap sslLDAP通信暗号化指定start tls / offTLS有効化手順を理解
ldap passwd syncLDAPとパスワード同期設定yes / only / no双方向同期設定を理解
vfs_shadow_copyスナップショット参照機能Windowsの「以前のバージョン」に対応snapshot directoryと連携
recycle:repositoryごみ箱の保存先指定.recycleなどvfs_recycleと併用で出題される
strict lockingファイルロック制御yes/no同時アクセス制御の挙動に関係
oplocks(opportunistic lock)クライアントキャッシュ制御yes/no高速化とデータ整合性のトレードオフ理解
socket optionsネットワーク性能調整TCP_NODELAY, SO_RCVBUFなどチューニングパラメータとして登場
name resolve order名前解決順序lmhosts, host, wins, bcastWINS利用時に重要
smb ports使用ポート指定445 139SMB1/2互換性確認に必要
unix extensionsUNIX属性共有機能yes/noシンボリックリンク共有などに関与
ea support拡張属性サポートyes推奨Windows互換ACL保存に必要
dos charset / unix charset文字コード変換設定CP932 / UTF-8日本語環境では重要
mangled names長いファイル名の変換設定yes(短縮)SMB1との互換性で出題
acl map full controlWindows「フルコントロール」対応yes/noACL権限変換を制御
audit logsファイル操作ログVFS audit利用セキュリティ要件で出題されやすい
log levelデバッグレベル1〜10高すぎるとパフォーマンス低下
systemctl status smbSambaサービス確認smbd/nmbd/winbinddの状態確認基本トラブル対応として頻出
systemctl enable smb自動起動設定起動対象サービスを管理multi-user.targetに登録
スポンサーリンク

④ ネットワーククライアント管理(304)

NFS・SSH・CUPS・DNS/DHCPクライアント・ログ・監視まで幅広い範囲。
/etc/exports、autofs、/etc/chrony.conf、rsyslog、journalctlなど設定を正確に理解。
Kerberos認証付きNFS(sec=krb5p)やsystemd-resolvedによるDNS設定も出題されやすい。
クライアント管理=“認証・通信・監視の統合” と捉えると理解が深まります。

用語意味主な使い方や構成要素試験でのポイント
NFS(Network File System)ネットワーク経由でファイル共有する仕組みTCP/UDPポート2049を使用NFSv4では認証・ACLが強化されている
NFSv3クラシックなNFSバージョンstateless設計、UDP対応root_squash設定などが試験対象
NFSv4認証・ロック・ACL統合型NFSstateful、TCPのみKerberos認証(sec=krb5)対応
/etc/exportsNFSサーバ側設定ファイル共有ディレクトリとアクセス許可を記述シンタックスミスで起動失敗に注意
exportfsNFSエクスポート管理コマンド-a, -r, -u等で設定反映設定変更後は必ずexportfs -ra実行
showmountNFSクライアントから共有確認showmount -e serverNFSサーバの設定確認で使用
mount -t nfsNFSマウントコマンドmount -t nfs server:/share /mnt/etc/fstab登録も出題される
/etc/fstab永続マウント設定ファイルnfs, nfs4タイプ対応_netdev, autoオプション理解
nfsstatNFS通信統計確認クライアント/サーバ両方で使用パフォーマンス問題調査に役立つ
rpcbindRPCポート管理デーモンNFSv3以前で必要NFSv4では不要になった
idmapdNFSv4のUID/GIDマッピング/etc/idmapd.conf設定ドメイン名設定不一致に注意
/etc/idmapd.confNFSv4 IDマッピング設定Domain, MethodなどUID整合性維持に重要
sec=krb5NFSセキュリティオプションKerberos認証でマウントkrb5i(完全性)、krb5p(暗号化)も出題
autofs自動マウントデーモン/etc/auto.master, /etc/auto.misc設定大規模環境の共有管理で使用
automountautofsサービス起動コマンドsystemctl start autofs遅延マウント・自動アンマウント理解
/etc/auto.masterマスターマップ設定マップファイルを参照サブマップ定義と記述形式を覚える
/etc/auto.misc自動マウントマップ例cd / -fstype=iso9660 …自動マウント設定例として出題される
/etc/hosts名前解決ローカル設定DNS不在時に使用優先順位はnsswitch.confで制御
/etc/resolv.confDNSクライアント設定ファイルnameserver, search, optionssearchドメイン補完の挙動を理解
systemd-resolvedDNSキャッシュデーモン/run/systemd/resolve/resolv.confRHEL 9以降で利用
resolvectlDNS設定確認ツールresolvectl statusDNSサーバ確認・再設定に使用
dig / nslookupDNS問い合わせツールdig +trace, nslookup -type=SRVLDAP/Kerberos SRV確認にも使用
/etc/nsswitch.conf名前サービスの順序設定hosts, passwd, groupなどfiles → dns → myhostname の順序理解
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)IPアドレス自動割り当てプロトコルUDP67/68DHCPクライアント設定確認問題が出る
dhclientDHCPクライアントコマンドdhclient eth0一時IP再取得などで使用
/etc/dhcp/dhclient.confDHCPクライアント設定ファイルrequest, timeout等DNS更新設定も含む
nmcliNetworkManager CLI接続・IP・DNS設定変更NetworkManager環境で頻出
hostnamectlホスト名管理コマンドset-hostname / statusFQDNと短縮名の違い理解
chronyd時刻同期デーモン/etc/chrony.conf設定NTPより軽量で高速
/etc/chrony.confchrony設定ファイルserver, driftfile, allow等Kerberos認証では時刻同期が必須
timedatectl時刻・タイムゾーン確認set-time, set-timezoneRTC設定も確認対象
ntpd旧来のNTPデーモンUDP123chronydへ移行傾向あり
/etc/ntp.confNTP設定ファイルserver pool.ntp.org iburstdriftfileの意味も理解
hwclockハードウェアクロック制御hwclock -s / -wシステム時刻同期時に出題
SSH(Secure Shell)暗号化通信によるリモート接続TCP22公開鍵・秘密鍵認証理解が必須
sshdSSHサーバデーモン/etc/ssh/sshd_configPasswordAuthentication, PubkeyAuthenticationを理解
ssh_configSSHクライアント設定Host, IdentityFile, Portなど~/.ssh/configでの上書きも可
ssh-keygen鍵ペア生成-t rsa -b 4096などコメント・パスフレーズ指定理解
ssh-copy-id公開鍵をリモート転送ssh-copy-id user@hostパスワード不要接続設定で使用
ssh-agent鍵管理エージェントssh-addで登録パスフレーズを一時キャッシュ
known_hosts接続先ホスト鍵保存ファイル~/.ssh/known_hosts改ざん検知に利用
PermitRootLoginrootのSSH接続許可設定yes/no/prohibit-passwordセキュリティ対策として重要
AllowUsers / DenyUsersSSHアクセス制御AllowUsers user1 user2特定ユーザのみ許可設定理解
X11ForwardingGUI転送許可設定yes/noXアプリのリモート実行に利用
sftp-server / scpSSH経由ファイル転送sftpは安全なFTP代替ポート22で動作
SSHポートフォワード通信トンネル機能ssh -L local:remote安全なVPN代替手段として出題
SSHトンネルローカル→リモート通信転送ssh -L 8080:server:80SOCKSプロキシも可能
rsync高速同期・転送ツール差分転送に対応ssh経由で安全に同期可
rsync -avzアーカイブ・圧縮付き同期rsync -avz dir/ user@host:/backup–deleteオプションは注意点
CUPS(Common UNIX Printing System)Linux標準印刷システムTCP631Web管理(http://localhost:631)可
cupsdCUPSデーモン/etc/cups/cupsd.confListen, Allow, Browse設定確認
lpadminプリンタ管理コマンドlpadmin -p printer -E -v device -m driverWebUIと同等設定が可能
lpstatプリンタ状態表示lpstat -tCUPS稼働確認
lpr / lp印刷コマンドlpr file.txtスプーラ経由で印刷送信
cancel印刷ジョブ削除cancel -aキュー制御
/etc/printcap古い印刷設定形式現在はCUPSに統合互換知識として出題あり
systemctl status cupsCUPSサービス確認WebUI接続前に確認セキュリティ制限がある環境に注意
logrotateログ自動ローテーション/etc/logrotate.conf設定syslog, messagesなどに適用
rsyslogシステムログデーモン/etc/rsyslog.conf設定facility.priority構文を理解
logger任意メッセージをsyslog送信logger "test message"rsyslog経由で送信確認可能
journalctlsystemdログ閲覧-u ssh -f など永続保存設定(/var/log/journal)確認
/etc/systemd/journald.confjournal設定Storage=persistentディスク保存制御
top / htopプロセス監視コマンドCPU, MEM, load平均確認htopはインタラクティブ
vmstatメモリ・CPU統計vmstat 1ボトルネック解析に利用
iostatディスクI/O統計iostat -x 1ストレージ負荷確認に使用
sarシステムリソース統計収集sar -u, -r, -nsysstatパッケージで提供
ps / pstreeプロセス確認親子関係を可視化systemd構造理解に役立つ
lsofオープンファイル確認lsof -i :22ポート占有調査に利用
netstat / ssネットワーク接続確認ss -ltnpssが新標準コマンド
ping / tracerouteネットワーク疎通確認ICMP/Echo, UDPDNS, ルーティング確認にも使用
curl / wgetHTTP/FTP通信確認curl -v https://siteHTTPS証明書検証確認にも活用
tcpdumpパケットキャプチャtcpdump -i eth0 port 2049NFS通信解析に使用
iftop / nloadリアルタイム通信量表示ネットワーク帯域監視大規模共有環境で有効
snmpdSNMPエージェント/etc/snmp/snmpd.conf監視システム連携(Zabbix, Nagios)に使用
snmpget / snmpwalkSNMP情報取得コマンドsnmpwalk -v2c -c public localhostMIB理解が必要
Nagios / Zabbix代表的監視ソフトエージェント通信で状態収集サーバ監視・障害通知設定理解
systemctl list-unitssystemdユニット一覧サービス状態一括確認inactive/deadの区別を確認
fail2banログ監視で不正アクセス遮断jail.conf設定sshd, vsftpdなどと併用可
firewalld / nftablesファイアウォール管理firewall-cmd, nft list rulesetNFS, SSH, CUPSポート解放理解
traceroute6 / ping6IPv6疎通確認ICMPv6を使用IPv6環境での試験問題あり
resolvectl queryDNSクエリ確認systemd-resolved環境専用dig代替コマンドとして出題される
netplan / nmcliネットワーク設定管理YAML構成ファイル or CLIUbuntu系での試験にも登場
remote syslog外部ログ転送. @@syslog.example.comTLSログ転送の仕組み理解
at / cron定期ジョブスケジューラ/etc/crontab, /etc/cron.droot権限での監査ジョブ出題あり
/var/log/messages汎用システムログ一般的な障害検出用systemd-journald併用環境に注意
dmesgカーネルメッセージ出力起動時や障害発生時の確認ハードウェアエラー調査で利用
uptime / w / who稼働時間・ログイン確認システム安定性確認長期稼働環境の基礎確認に出題
scp -rSSH経由コピーscp -r dir/ user@host:/pathバックアップにも使用可
rsnapshot / borgbackup差分バックアップツールrsyncベース / 圧縮暗号化対応自動バックアップ構成問題あり
sysctlカーネルパラメータ制御sysctl -w net.ipv4.ip_forward=1永続化は/etc/sysctl.conf
/etc/sysctl.conf永続カーネル設定net.ipv4.conf.all.accept_redirects等ネットワーク制御系試験頻出
tcp_keepalive_timeTCP維持時間設定sysctlパラメータSSHやNFSの切断防止に使用
rsyslogリモート転送外部ログサーバ連携@@host指定でTCP転送セキュリティ監査構成に関与
sudo / visudo管理者権限付与/etc/sudoers編集secure_path設定なども問われる
/var/log/secure認証ログSSH, su, sudo記録不正アクセス検出で重要
auditctlauditdルール設定auditctl -w /etc/passwd -p waファイル改ざん検知で出題
ausearch / aureportauditログ解析aureport -f -iセキュリティ試験で頻出
ethtoolNIC情報取得ethtool eth0スピード・Duplex確認に使用
nm-connection-editorGUIネットワーク設定GNOMEで利用NetworkManager連携理解
hostnamectl statusFQDN確認静的/一時的ホスト名を区別DNS解決と連動可能
resolv.conf searchドメインドメイン補完設定search example.comサーバFQDN解決に影響
/etc/hosts.allow / denyTCP Wrapperアクセス制御vsftpd, sshd等で利用ALL, LOCAL構文を理解
mailx / sendmailシステム通知送信ログ監視結果送信に利用通知設定試験で触れられる
cron + logger定期監視ログ出力cronでloggerを呼ぶ自動監視スクリプトに応用可
uptime監視稼働確認スクリプトif [ $? -ne 0 ]; then alert運用監視実務でも活用される
スポンサーリンク